ゆずぽんず

知育オタクの私、筋トレ奮闘中の夫、元気すぎる娘、元野良のにゃんこの3人+1匹家族。お掃除大好き!いつでも人を呼べる家を目指して、毎日せっせと断捨離と掃除に取り組んでいます!

出産を終えたら、いよいよ赤ちゃんとの生活がスタートします。よく「出産直後は家事を控えるべき」といわれますが、実際にはどのくらいの期間まで控えたほうがいいのでしょうか。「産褥期」と呼ばれる期間の過ごし方を知り、今のうちから出産後の生活をイメージしておきましょう。

「産褥期」ってどういう時期?

産褥期の家事はいつからOK?期間別の過ごし方&準備しておきたいこと
(画像=東京かあさんより引用)

出産してから、母体が妊娠前の状態になるまでの期間を「産褥期」といいます。回復のスピードには個人差があるため、実際の産褥期の期間は人によってバラバラ。平均すると6~8週間ほどですが、なかには2ヶ月以上かかるケースもあります。

また、この産褥期は妊娠・出産の負担をケアする重要な時間でもあります。そのため、できるだけ無理をせずにゆったりと過ごすことが大切。家事をする際は、段階を踏んで少しずつ取り組む必要があります。

産褥期に起こる体の変化

産褥期の家事はいつからOK?期間別の過ごし方&準備しておきたいこと
(画像=東京かあさんより引用)

産褥期には、ママの体の中でどのような変化が起こっているのでしょうか。主な症状は以下の通りです。

子宮の収縮

出産時の子宮の大きさは、妊娠前の約2000~2500倍に膨らんでいます。大きくなった子宮に押され、周囲の臓器は通常とは異なる場所へ。そして出産を経て、子宮が少しずつ元の大きさに戻ってきます。

子宮が収縮する際は、「後陣痛」と呼ばれる痛みが伴います。痛みのピークは、出産直後から3日間ほど。とくに授乳中は子宮が収縮しやすいため、痛みが強くなる傾向があります。

悪露

出産後は、生理のような「悪露」が排出されます。この正体は、子宮内膜や分泌物など。分娩時に出なかった胎盤の一部が含まれることもあります。

出血量は生理よりも多いケースがほとんど。出産直後から出血が始まり、長い人は1ヶ月以上続きます。

会陰や帝王切開の痛み

分娩の際は会陰部の組織が裂けてしまったり、医師の処置によって会陰を切開したりすることがあります。その際にできた傷は、分娩の後にしっかりと縫い合わせてもらえるのでご安心を。しかし、しばらくは治療による痛みが伴います。

また、帝王切開をした場合、麻酔が切れた後から腹部に痛みを感じ始めます。手術当日から産後2日目まではとくに痛みが強く、起き上がる動作さえ至難の業に。退院するときには立ち歩けるようになっていますが、しばらくは傷口のあたりに痛みを感じるでしょう。

便秘

悪露や授乳が原因で水分不足になり、便秘になる人もいます。その結果、痔になってしまうケースも。頻繁に水分を摂取する、お通じに効果的な食事を心がけるなど、便秘予防を意識することが大切です。

腰痛

分娩に向けて骨盤が大きく開くことにより、腰痛に悩まされることも。さらに、骨盤をサポートしているじん帯が伸びたり、周囲の骨に負担がかかったりと、体のあちこちに変化が現れます。骨盤ベルトや整体、ストレッチなどで緩和することもできますが、痛みが長期化するケースも珍しくありません。

メンタルが不安定になることも

産褥期の家事はいつからOK?期間別の過ごし方&準備しておきたいこと
(画像=東京かあさんより引用)

妊娠すると、エストロゲン(卵胞ホルモン)やプロゲステロン(黄体ホルモン)といった女性ホルモンが多く分泌されます。そして、出産後は分泌量が一気に低下。こうしたホルモンバランスの大きな変化により、メンタルが不安定になる女性もいます。

とくに出産直後~産後2週間は、気分の低迷や不安を感じやすい時期。「マタニティーブルー」とも呼ばれており、長期化すると産後鬱になる可能性があります。気分の落ち込みが2週間以上続く、食欲不振や眠れない状態が続くといった症状のある方は、念のため病院を受診しましょう。

【出産~産後2週間】最低限の家事だけに抑えて

産褥期の家事はいつからOK?期間別の過ごし方&準備しておきたいこと
(画像=東京かあさんより引用)

このように、産褥期は体も心も不安定になりがち。そんなデリケートな期間だからこそ、毎日の過ごし方には注意が必要です。ではここで、時期ごとの過ごし方についてみていきましょう。

出産後の一般的な入院期間は、自然分娩なら5~6日、帝王切開なら7~10日ほど。退院後は本格的な赤ちゃんのお世話が待っていますが、少なくとも産後2週間までは最低限の育児にだけ専念するのがベストです。なかでも沐浴や抱っこはエネルギーがいるので、パパや両親などと協力して行ないましょう。

とくにこの時期は授乳の間隔が短く、睡眠不足になりがち。その状態が続くと、だんだん精神的にも不安定になってしまいます。赤ちゃんのタイミングに合わせ、ママもこまめに寝るようにしましょう。

家事は、できる限り控えめに。立ちくらみが起こりやすいので、室内を移動するときは慎重に行なうよう意識しましょう。

【産後3~4週間まで】簡単な家事から再開してOK

産褥期の家事はいつからOK?期間別の過ごし方&準備しておきたいこと
(画像=東京かあさんより引用)

産後3週間目に入ると、体の調子が少しずつよくなってきます。洗濯や食器洗いなど、数分で済む家事から再開してもいいでしょう。少しでも疲れを感じたら、中断して横になるように心がけてくださいね。

とはいえ、まだ無理は禁物な時期。買い物は宅配業者や家族にお願いし、外出はもう少し様子を見ておきましょう。赤ちゃんやご自身の検診の日は、家族に同伴してもらえると安心です。車の運転も、もうしばらく控えたほうがいいでしょう。

【産後5~8週間まで】そろそろ外出もスタート

産褥期の家事はいつからOK?期間別の過ごし方&準備しておきたいこと
(画像=東京かあさんより引用)

産後1ヶ月を過ぎると、自然分娩・帝王切開どちらの方も体をスムーズに動かせるように。赤ちゃんと過ごす生活のリズムも掴み始め、心にも体にも余裕がでてくる頃でしょう。部屋の片づけをしたり、簡単なおかずをつくったりと、家事の範囲を少しずつ広げていくのもいいですね。

体調がよければ、外出をしてもOK。まずは赤ちゃんと近所を散歩するなど、近距離かつ短時間の移動から始めるといいでしょう。

ただし、妊娠・出産による体への負担が完全になくなるには、半年~1年近くかかります。そのため、「もう大丈夫だ!」といきなりエンジンをはかけるのNG。自分の調子と向き合いつつ、段階的に行動範囲を広げましょう。

【産後8週間~】仕事をすることも可能

産褥期の家事はいつからOK?期間別の過ごし方&準備しておきたいこと
(画像=東京かあさんより引用)

企業は出産した女性に「産前産後休暇」を取得させるよう義務付けられており、産後8週間の就業は禁止されています。医師の許可があれば産後6週間からの復職が可能ですが、ご自身の体調を第一に考えて判断しましょう。

また、仕事を始める際は「負担の少ない業務がいい」「短時間からスタートしたい」と希望する手もあります。育児と仕事の両立は、想像以上にハード。仕事をする際は、焦らず自分のペースで取り組みましょう。