完全なレスに
リョウさんは桃華さんが好きそうではありながら、何かをしてくることはなかったと言います。
「私も不倫とかする度胸はないんです。ただ、肉体的に魅力的なリョウくんと、自分の夫を、多分、無意識に比べてしまうようになったんです…」
圭太さんを肉体的に受け付けない気持ちはあっという間に加速してしまい、夜の営みは「面倒な義務」でしかなくなってしまった桃華さん。
「月1から3ヶ月に1回と減っていき、完全なレスになるまでに時間はかかりませんでした」
それでも仲良く過ごす日も
夜の営みを避ける桃華さんに、度々小言を言うようになった圭太さん。そんなことはありながらも、仲良く散歩に出かけたり、新しいレストランに行ったりと、楽しい時間もあったと言います。
「レスになっても、結婚生活って続けられるんですよね。そのことには蓋(ふた)をして、触れないようにして、それ以外は仲良くしていたんです」
しかし、肉体的に満足のない日々を過ごす桃華さんは、海外のロマンチックな映画などを見ると「私もこんな燃えるような夜を過ごしたい」と切望するように…。