午前中は嵯峨野トロッコ列車に乗車してから竹林の道を通って野宮神社を参拝し、ランチは鯛匠HANANAで鯛茶漬け、午後は天龍寺を参拝し、渡月橋をわたって鈴虫寺、キモノフォレストをめぐる嵐山観光モデルコースをご紹介します。
午前中:「嵯峨野トロッコ列車」に乗車後、「竹林の道」を通って「野宮神社」へ参拝しよう
午前中の早い時間に嵐山に着いたら、まずは人気の観光列車「嵯峨野トロッコ列車」に乗車してみましょう。そのあとはフォトジェニックな観光名所「竹林の道」を散策し、その先にある縁結びの神様「野宮神社」を訪れてみて。
風を感じながら絶景を眺められる「嵯峨野トロッコ列車」
「嵯峨野トロッコ列車」はトロッコ嵯峨駅からトロッコ亀岡駅までの7.3kmを所要時間約25分で駆け抜ける、人気の観光列車です。車両は全席指定で、上下に大きく開閉する広い窓の客車4両と、天井が透明で窓ガラスのないオープンな客車「ザ・リッチ号」が1両あります。
ガタゴトと進む列車は、最初は青々とした森林を駆け抜け、やがて清流が見えてきます。その季節の風を感じながら、のんびりと絶景を満喫することができて、風光明媚な景色にため息が漏れます。
左右どちら側に座っても、それぞれの見どころがありますので、ご心配なく。8ヶ所あるトンネルは、抜けるたびに歓声が上がります。一番長いトンネルは500m近くもありますよ。
約200メートルにわたって竹林が続く「竹林の道」
嵯峨野トロッコ列車に往復乗車し嵐山へと戻ってきたら、続いて「竹林の道」を歩いてみましょう。野宮神社から大河内山荘へとつづく約200メートルの小道に、高さ5~10mの竹が連なる風情のある通りです。
毎年12月上旬に開催される「嵐山花灯路」では、夜にライトアップが行われ幻想的に。世界遺産である天龍寺の北門とも隣接しています。
縁切りのご利益もある「野宮神社」
竹林の道を抜けた先にあるのが、『源氏物語』にも登場する歴史ある神社「野宮神社」。良縁・子宝・学問のご利益があり、特に「縁結び」の神様として有名で女性から人気を集めています。実は悪縁を絶つ「縁切り」のご利益もある神社です。
ランチ:「鯛茶漬け専門店 鯛匠HANANA」で鯛茶漬けをいただこう
野宮神社への参拝を終えたら、そろそろランチタイム。鯛づくしの鯛専門店「鯛茶漬け専門店 鯛匠HANANA」がおすすめです。看板メニューの「鯛茶漬け御膳」は3通りの食べ方を楽しむことができ、まさに一石三鳥な気分です。
まずは、刺身を自家製ごまだれでそのまま刺身として食べたら、ごまだれをつけた鯛をご飯の上にのっけて「漬け丼」として楽しみます。最後には、いよいよ鯛茶漬け。煎茶をかけてお茶漬けとして味わいます(お店の方がお茶漬け用の煎茶を持って来てくださいます)。
午後:「天龍寺」を参拝し、「渡月橋」をわたって「鈴虫寺」を目指そう
鯛匠HANANAの鯛茶漬けを堪能したあとは、世界遺産のお寺「天龍寺」へ。参拝後は「渡月橋」を通って対岸へと渡り、願いを一つだけ叶えてくれるお地蔵さんで有名な「鈴虫寺」へと向かいましょう。
鈴虫寺への参拝を終えたあとは再び渡月橋を渡って、京福電鉄嵐山本線「嵐山駅」前に設置された「キモノフォレスト」を見学してみて。
庭園も見どころの「天龍寺」
京都五山のなかで第一位の「天龍寺」。1994年には「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されています。
一番のみどころは、日本で最初に史跡・特別名勝に指定された曹源池庭園(そうげんちていえん)で、嵐山、亀山を借景にした美しい景観が楽しめます。とくに紅葉の時季はいつにも増してうっとりするような美景。
また土日祝のみ公開される、法堂(はっとう)天井の「八方睨みの龍」も必見です。