面接での受け答え、マニュアル本などに沿いすぎて、自分の言葉で伝えられないということはありませんか?
学生時代の新卒の面接では多めにみてもらえたかもしれませんが、20代後半ともなり、社会人経験がある程度ある人の場合、しっかりと自分の考えを自分の言葉で述べられること、組織を俯瞰して見られることなどが求められます。
この記事では、20代後半の方が、転職活動での面接でどのような回答をすべきかについて記載しています。
<面接の回答>20代後半からの面接は、若手のようにはいかない?
身だしなみもビジネスマナーも完璧、ハキハキして好印象…となると言うことなしのようですが、面接の受け答えがいまいちだと、選考を通過できない場合もあります。
面接はあなたの個性や人となり・エピソードを知るための、短いながらも貴重な時間。
完璧を求めすぎて、テンプレのような受け答えになってしまうと、大きな減点です。
世の中には、面接対策マニュアルが溢れています。
ネットで検索しようものなら膨大な情報が出てきますし、書店にも所狭しとマニュアル本が本棚にひしめいているような状態です。
どう答えたら、また、逆質問では何を聞いたらいいのでしょうか?
HOW TOはたくさんありますが、面接通過を狙うあまり、マニュアルの回答例をそのまま答えてしまう人が多数います。
それでは個性が見えないどころか、あなた自身の言葉や体験ではないため、採用担当者はすぐに見抜いてしまいます。
<面接の回答>社会人経験がある立場ならではの受け答えを
「では最後に…何か質問はありますか?」
新卒でも中途でも、面接の最後に必ずと言っていいほどされる、企業側からのいわゆる「逆質問」です。
これを例に考えてみます。
「入社するまでに勉強しておいた方がいいことはありますか?」
…と、回答している人が多いと思います。
確かに、一見入社したい気持ち、その先を見据えた姿勢をアピールするための受け答えと取れます。
しかし、これが許されるのは20代前半の若者までです。
もし人事担当や面接に慣れている採用担当者なら、この返事をどう思うでしょうか。実はこれ、
(また定番の質問がきたな…)
(そのくらい、自分で考えられないのかな…)
と思われている受け答えの一つなのです。
20代前半ではやる気やポテンシャル重視になるので、この質問をすることで意欲的な人物とプラスの印象に伝わりますが、20代後半となるとそうもいきません。
20代後半は、大卒でも数年社会人経験をしている年齢です。
部下がいる場合もありますし、キャリアを積んで仕事が楽しくなってきた…一般的にはそんな年代です。
そんな仕事を楽しむ余裕があるとされる年齢層の人が、まるで新卒生のような質問をしたのでは、ちょっと頼りない印象になってしまいます。
<面接の回答>一歩深掘りして自分の思いを伝えてみよう
先程のような受け答えがあった場合、面接官はこう切り返したいはずです。
「では、あなた自身ならどんな勉強した方がいいと考えているのですか?」
「その質問は、実際に企業研究をしたり、本で調べた上で聞いているのですか?」
若年層であれば、やる気・ポテンシャルの補正がかかる受け答えも、20代後半であれば一歩深掘りした回答が求められます。
例えば、
「今日の面接までに〇〇について調べてみたのですが不明点があり、入社までに理解を深めようと考えております。〇〇の△△については、どのように勉強しておいた方がいいでしょうか?また、おすすめの書籍などあれば、共有いただけますでしょうか?」
もし、同じ内容を聞くのであっても、このように具体的であれば、20代後半の方でも間違った受け答えにはなりません。
漠然とした問いかけではなく、あなたの努力の様子が垣間見えるような具体的なエピソードを含んだ質問をするのが適切な受け答えです。(ただし「勉強しておいた方がいいですか?」という内容は、かなり多くの人がする質問なので、逆質問では避けるのが無難かもしれません。)