結婚すると、実家や義実家から「子どもはまだ?」というプレッシャーをかけられるという話はよく聞きます。たとえ1人子どもを産んだからといっても、「2人目はまだ?」と言われ、キリがないなんてことも……。
写真はイメージです(以下同じ)
今回話を聞いた販売業の愛子さん(38歳・仮名)も、そんな「2人目プレッシャー」で義母との間に確執が生まれたと言います。そんな愛子さんが、義実家と距離を置こうと決意した体験をお聞きしました。
## 緊急帝王切開で大変な出産。産後もワンオペ育児
2歳年上の夫と34歳の時に結婚した愛子さん。一般的に35歳以上での初産は高齢出産と呼ばれるため、急いで妊活を始めました。35歳で出産し、現在は3歳になる娘を育児中です。
「妊活と言っても、タイミング法や妊娠しやすくする身体づくりを気をつけたくらいで、本格的な治療はしなくても授かることができたんです。ただ、普通分娩の予定が、破水後に陣痛が起きず赤ちゃんがなかなか出てこなかったため、緊急帝王切開になりました。全身麻酔で出産後、麻酔が切れたら手術後の痛みも強くて、出産への恐怖心が残ってしまいました……」
愛子さんの夫は外資系の保険会社に勤務しているため、帰宅時間は毎晩遅く、時には日付が変わることもあります。そのため、愛子さんは、産後ほぼ一人で育児をしていたそうです。
「夫の実家は、北関東なので高齢の義母に来てもらうのは気が引けました。私の実家は静岡なのですが、私以外にも小さな子どもがいる姉妹が2人いるので、私のためだけに東京に来てもらうことは難しかったんです」
## 義実家では、夫を“子育てに協力的”と勘違い
普段は愛子さんの“ワンオペ育児”でしたが、休みの日には家族3人で義実家に行くので、義母は夫が育児に協力的だと勘違いしていたようです。
「義実家に行くときは、車が無く電車移動なのもあって、夫が抱っこ紐で娘をみてくれていました。でも、ベビーカーやオムツなどの荷物は私が持っていたし、ただ手分けをしていたというだけで、夫だけで娘の面倒を見ているというわけではないんです。
それなのに義母は夫のことを『育児をしていて偉いわ』って褒めるんです。普段は、おむつ替えもほとんどしていないのに……。夜勤の仕事だった義父は、ほとんど育児を手伝わなかったらしいので、男性は育児をやらないのが普通だと思っているんです」