新卒や転職で入社してしばらくたち仕事に慣れてくると、キャリアについて漠然とした悩みが生まれてきます。
「自分のキャリアは、このままでいいのか」「仕事で目指す方向がみつからない」
今の仕事について、こんな不安を感じた経験はないでしょうか。
同僚や後輩の充実した姿をみて不安になったり、転職に成功した友人をみてうらやましくなったり。焦るあまりに仕事に集中できなくなることもあります。
自分のキャリアプランはこのままでいいのか?そんな迷いや不安が生じる原因と、もやもやの解決方法をご紹介します。
仕事への不安が生まれる理由
仕事への不安が生まれる原因は多数あります。まずは自身が感じている漠然とした不安の原因を突き止めて整理し、解消法を探りましょう。
仕事への慣れによる漠然とした不安
入社してからしばらくは仕事や環境に慣れるために必死で、その他のことに悩んでいる暇がありません。
しかし、徐々に今の仕事に慣れてくると「もしかして、もっと違う仕事を選ぶ道もあるのでは?」という漠然とした不安に襲われる時があります。
いつも同じ仕事内容や、代り映えのしない毎日で徐々に刺激を感じなくなり、違う選択をした自分を想像することが、不安の原因であると考えられます。
理想と現実のギャップ、プレッシャー
仕事の具体的な目標や「こうなりたい!」と目標を立てた時には、未来にワクワクするものです。しかし、思い通りの結果が出なかった場合、理想に追いつけていない自分に不安になることも。
これは周りの期待に応えたいがあまり、必要以上のプレッシャーを感じてしまうケースです。誰からも指摘されていないにも関わらず、自分で自分を追い詰めて不安になってしまうのです。
頭の中には自分なりの仕事のイメージ、キャリアの積み方があるにも関わらず、その通りにいかず気持ちの整理がつかなくなっている状態といえます。
寝不足による思考停止状態
睡眠時間が圧迫されるほどの多忙な状態も、不安を引き起こす要因となります。
仕事やプライベートで忙しく、目の前のことに一生懸命になるあまり寝不足が続くと、物事を整理して考える力が衰えてしまうケースも。
思考回路が停止してしまうと自分が何をしているのか、どう行動すればよいのか分からなくなり、いろんなことに手をつけるだけで結果が出ないといった悪循環に陥ってしまいます。
他者の活躍への妬み
周りの昇進を素直に喜べない、自分と比較し妬んでしまう場合があります。
特に同僚や後輩、自分よりも年下の人が評価されることで、自分は認められていないのでは?と強く感じてしまい、今のキャリアに不安を抱いてしまうのです。
他者と比較することが「なぜ自分だけが評価されないのか?」という悩みへとつながるケースです。
仕事で本音を話せる相手がいない
仕事について本音で語り合える相手が社内にいない、同僚や上司に相談できないなど、人間関係の問題も仕事の不安につながります。
まわりが自分より活躍していてみんな忙しくしている、仕事の相談をすると、弱音を吐いていると思われそうで本音が言えないなど、周りの目を意識しすぎるケースも。
他者の動向が気になるあまりに本音を伝えることができず「今の環境は自分に合っていないのでは?」と思い始めてしまう状態です。
仕事の不安を感じやすい人とは
仕事をしていると誰しも少なからず不満や不安を感じるのものです。しかし、性格や過去の経験から、特に不安に陥りやすい人もいます。
過去に成功体験がある人
大きな成功体験がある人は、仕事やキャリアに悩みを抱える傾向があります。目標達成や大きなプロジェクトを成功させた充実感を味わった体験が、その後仕事の悩みや不安の原因となる場合があるのです。
- またあの時のように頑張れるはずだ
- 今上手くいかないのは自分が甘えている証拠だ
そんな風に自分を責め、なかなか結果が出せない現状に悩んでしまうのです。過去の成功体験が忘れられないことから、「もう一度あの時のようになりたい、頑張れば乗り越えられる」という気持ちが強く、自分のやり方に固執してしまう場合もしばしばです。
仕事に本気で向き合っている、責任感が強い人
責任感の強さはビジネスパーソンに必要な要素です。しかし度を過ぎると「何がなんでも自分だけでやらなければ」と思い込み、問題を1人で抱えこんでしまうことも。
責任感が強い人はその真面目さゆえに、仕事に対する情熱が突然プツリと切れてしまう危険性があります。
誰かに指摘されなくても、自分で自分を責めてしまう傾向が強い人は注意が必要です。
内向的で自分に厳しい人
社内は活気にあふれているのに、自分はその輪に入れていないと感じる時はないでしょうか。
- 自分一人で担当している業務がある
- チームは活躍していても、自分は貢献できていない
- 他部署の人に壁を感じてしまう
内向的な性格の人はもともと積極的なコミュニケーションが得意ではありません。加えて自分しか業務内容を理解していないなど、他者との連帯感が生まれずらい環境にあると孤独を感じやすく、自分がチームの足を引っ張っているような気分になってしまうことも。
「ワンオペ業務」は他の人と比べられずに済む反面、自分の成長を感じにくいことから、会社に貢献できているのかと思い悩む場合もあります。