ジューンブライドという言葉もあるように、6月は結婚式のシーズンです。人生の門出を祝う結婚式ですが、男女の恋愛トラブル、そして家族や親戚の問題が浮きぼりになることも…。そこで、女子SPA!が取材してきた結婚式をめぐる悲喜こもごもな体験談から、人気記事の一部を再録します(初公開2017年6月22日、情報は掲載当時のものです)。 ============ 結婚式といえば、幸せあふれる新郎新婦に、感動的な親への感謝の手紙といったハッピーなイメージですが、実際のところ、イメージ通りにはいかないようで…。目撃者の話を聞いてみました。
新婦にあからさまな攻撃
新郎側の職場の先輩として出席した結婚式で、数々の目や耳を疑うシーンに出くわしたという加藤沙織さん(仮名・38歳・医療事務/既婚)。
「詳しい事情はわかりませんが、新婦は友人の間で相当嫌われているようで……。あからさまな攻撃に『結婚式なのにヒドすぎない!?』と驚きました」
全員でスマホいじりか大爆笑の新婦の友人グループ
ところが、そんな気持ちも披露宴開始後間もなく台なしに。新婦の大学時代の友人グループの振る舞いが序盤からひどかったのです。
「なんとなく会場を見渡したときにそのグループのテーブルが目に入ったのですが、全員スマホをいじっていて誰も新郎新婦のほうを見ていないんです。
たまに顔を上げたかと思えば、お酒を飲みながら友人同士で何かを話し大笑い。お祝いの席なのに下品で非常識な感じだな……と、見ていて嫌な気分になりました」
当然、主賓の挨拶も聞いている様子は一切なし。それどころか、いい話をしているタイミングで会場に響きわたる爆笑をし、新郎新婦を凍りつかせたそう。
「新婦にまったく気遣いがないから好き放題やっていたのか、新婦のイメージダウンのためにわざとやっていたのかわかりませんが、大人の行為じゃありませんよね。ほかの出席者も『あの子たちおかしくない?』と気づいたようで、会場が明らかに不穏な空気に包まれ始めました」
そんな中、友人グループの言動はエスカレート。ケーキ入刀の際にもひどい爆弾を落としたとか。
「写真を撮るため近くに行ったら彼女たちも来て、『さくら~! 目線こっち!!』と大声で叫んだんです。新婦の名前はさくらではないので周囲の人が不思議そうに彼女たちを見ると、『やば、間違えて昔の源氏名で呼んじゃった~!』と楽しそうに笑い合ってて……。
キャバクラだかなんだかわかりませんが、新婦が昔そういうところで働いていたことをわざと出席者たちに知らせようとしたんでしょう。新婦はそういう雰囲気の子ではなかったので確かに少し驚きましたが、陰湿ですよね。
その後も写真を撮りながらまわりに聞こえるような声で『おとなしい顔してサクッと結婚にこぎつけてすごいよね~』『ぜんぜん玉の輿じゃないけどね』『でも旦那の実家金持ちらしいよ』『さすが計算高いわ!』などと下世話な話をしていて、聞くにたえませんでした」
新郎は加藤さんが勤務する総合病院内での唯一の男性医療事務。転職してきた際に加藤さんが指導を担当した縁で、プライベートを知るほど親しくないものの結婚式にお呼ばれしたのだとか。
「前の会社がひどいブラックでやむなく転職したそうですが、仕事はできるし笑顔が可愛いし人当たりもいいし、女性スタッフたちからの評判は上々。場の空気がなごむ癒し系タイプですね。披露宴会場で初めて目にした新婦は、これまた可愛らしくて穏やかそうで、お似合いのカップルだなとほほえましい気持ちになりました」