ジューンブライドという言葉もあるように、6月は結婚式のシーズンです。人生の門出を祝う結婚式ですが、男女の恋愛トラブル、そして家族や親戚の問題が浮きぼりになることも…。そこで、女子SPA!が取材してきた結婚式をめぐる悲喜こもごもな体験談から、人気記事の一部を再録します(初公開2017年7月2日、情報は掲載当時のものです)。 ================ よく「結婚式は花嫁のためにある」と言われますが、新郎にとっても“人生の晴れ舞台”。結婚式には、本人の持っている自意識がよく表れるようです…。
高学歴・エリート自慢大会に…
中学時代からの友人の結婚式に出席した際、新郎側の“高学歴・エリート自慢”にほとほとウンザリしたという中島文香さん(仮名・34歳・サービス業/未婚)。
「新郎は中高一貫の名門校、そして一流国立大出身の商社マン。出席していた友人も同僚も上司もみんないわゆるエリートなので、一般の人と感覚が違うんですかね。“自慢は恥ずかしいこと”という感覚がまったくないようでした」
激しい自慢は開宴すぐの新郎新婦紹介からスタート。司会者に念を押しておいたのか、新郎の経歴をやたらと盛り上げて紹介したとか。
「『偏差値●●を超えるあの難関校に見事合格し』とか『天下の○○大学に現役で合格し』とか……。そういう発言が出るたびに中高友人や大学友人の席から笑いが起こり、なんか鼻につくんですよ。サラリと言ってくれたほうが、『おぉ~そうなんだ』と感心できるのになぁと思いました」
上司のスピーチで「女性に必要なのは学歴や経歴よりも愛嬌」
続くゲストのスピーチでは、主賓である上司がまたもや新郎の経歴をベタ褒めしたそう。
「『うちの者はみんないわゆる名門校出身者だけど、彼はその中でも優秀』などと会社自慢もちょいちょい挟んでくるので、『ハイハイ』という感じ。しかも、『男性はそれなりの学歴や経歴が必要だけど、女性に必要なのは学歴や経歴よりも愛嬌。ちゃんとそういう奥さんを見つけてよかった』みたいな、短大卒の新婦を軽くバカにしているような発言もあり引きました。
最後は『商社マンと結婚したから安泰だとのんびりしてちゃいけませんよ。転勤が多く海外への転勤もありますから、奥様も勉強が必要です。大変でしょうが頑張って』と上から目線発言で終了。新婦も苦笑いしてましたね」
中高時代の友人による余興では、肩を組んでご自慢の母校の校歌を熱唱。これまでの流れからするとあまりにも想定内で、生温かく見守ることができたとか。
「問題は、その後の新郎へのクイズコーナーです。事前に新婦にリサーチした新婦関連のクイズを出していたのですが、新郎が回答するたびに『○×』とか『正解不正解』とかじゃなく、『偏差値●●』と書かれたボードを高らかに掲げるんです。
バッチリ正解だったら偏差値80、まあまあ正解なら偏差値70、大ハズレなら偏差値25……という感じで。新郎が回答して偏差値が出るたびに仲間内は大ウケしてるんですけど、何でもかんでも学力と結びつけることの何がそんなに楽しいのか……。センスがまったく理解できませんでした」