「四国まんなか千年ものがたり」は、2018年4月1日から運行開始した「大人の遊山」をコンセプトに作られた観光列車です。''遊山''とは、お弁当を持って山や浜へ出かけて1日を過ごすこと。その昔、徳島の人々は桃の節句になると、''遊山箱''というお弁当箱を持って遊山を楽しんでいたそうです。ぜひ四国観光に取り入れてみては?

「四国まんなか千年ものがたり」という名前の由来

四国のまんなかにある絶景を、そして、千年もの歴史・文化を楽しんでもらいたいという思いから、この名前つけられているそうです。まるでタイムスリップしたかのような非日常の列車の旅を楽しむことができるでしょう。

車両デザインのコンセプト「日本のたたずまい」

大人の遊山を楽しむ列車旅「四国まんなか千年ものがたり」
(画像=ポムラぽむ トリップノートより引用)
大人の遊山を楽しむ列車旅「四国まんなか千年ものがたり」
(画像=ポムラぽむ トリップノートより引用)

「四国まんなか千年ものがたり」の車両は、3両編成です。1号車「春萌(はるあかり)の章」、2号車「夏清(なつすがし)の章」「冬清(ふゆすがし)の章」、3号車「秋彩(あきみのり)の章」です。春の緑、夏の青、秋の黄金色、冬の白と、1号車から順番に日本の四季の移ろいをイメージして作られています。全体的に、古民家をイメージした車両になっており、日本の落ち着いた空間を味わえます。

大人の遊山を楽しむ列車旅「四国まんなか千年ものがたり」
(画像=ポムラぽむ トリップノートより引用)

1、3号車はどの座席からでも四国の絶景を見れるように、左右対称に座席が配置されています。2号車は、団らんの風景をイメージして、長さ7mのベンチソファーが片方のみ置かれています。

上りと下りで違う楽しみ!「そらの郷(さと)紀行」と「しあわせの郷紀行」

香川を堪能!そらの郷から徳島県へ向かう「そらの郷紀行」

大人の遊山を楽しむ列車旅「四国まんなか千年ものがたり」
(画像=ポムラぽむ トリップノートより引用)

「そらの郷紀行」は、「そらの郷」へと向かう列車の愛称です。その昔、徳島県の人々は徳島県西部の険しい山岳や、その山とともにある集落、人々の暮らしのことを「そらの郷」と呼んでいたそうです。

行程

【香川県】多度津駅(10:18発)ー 善通寺駅(10:26発)ー 琴平駅(10:48発) ▶ 【徳島県】大歩危駅(12:48着)

所要時間

約2時間30分

特徴

大人の遊山を楽しむ列車旅「四国まんなか千年ものがたり」
(画像=ポムラぽむ トリップノートより引用)
大人の遊山を楽しむ列車旅「四国まんなか千年ものがたり」
(画像=ポムラぽむ トリップノートより引用)

この便の特徴は、琴平駅に到着後、ウェルカムドリンクのサービスがあること。四国まんなか千年ものがたり専用待合室で用意され、「そらの郷紀行」のみのサービスです。※事前予約制のお食事券をお持ちのお客様が対象です。

食事(※メニューは3か月ごとに変更予定です。) 

大人の遊山を楽しむ列車旅「四国まんなか千年ものがたり」
(画像=ポムラぽむ トリップノートより引用)

「そらの郷紀行」に乗車するとお召し上がりいただけるのが、「さぬきこだわり素材の洋風料理」。香川県の地元食材を厳選し、洋食ならではの技法をこらしたお料理がいただけます。監修は、金刀比羅宮が運営するレストラン神椿(かみつばき)の料理長。千年ものがたりオリジナル版として製作したものとなっています。お値段は5,500円。

乗車日の1ヶ月前から4日前までに「食事予約券」を購入する必要があります。詳しくは、こちら。

徳島を堪能!しあわせさんの香川県琴平へ向かう「しあわせの郷紀行」

大人の遊山を楽しむ列車旅「四国まんなか千年ものがたり」
(画像=ポムラぽむ トリップノートより引用)

この便は、「しあわせさん、こんぴらさん」に向かって走るコースです。「しあわせさん、こんぴらさん」というのは、琴平駅の近くにある「金刀比羅宮(ことひらぐう)」のキャッチフレーズです。金刀比羅宮はこんぴらさんという愛称で親しまれており、そこに向かう列車なので、「しあわせの郷紀行」という名前になっています。

行程

【徳島県】大歩危駅(14:21発) ▶ 【香川県】琴平駅(16:31着)ー 善通寺駅(17:00着)ー 多度津駅(17:16着)

所要時間

約3時間。

特徴

大人の遊山を楽しむ列車旅「四国まんなか千年ものがたり」
(画像=ポムラぽむ トリップノートより引用)

この便の特徴は、日本一の狸の里を目指す阿波川口駅で地元の方々との交流タイムがあることです。列車の外で地元の方が手を振ってくださっている姿を見ると、思わず顔がほころびます♩

食事

大人の遊山を楽しむ列車旅「四国まんなか千年ものがたり」
(画像=ポムラぽむ トリップノートより引用)

「しあわせの郷紀行」の乗車の方には、「おとなの遊山箱」がご用意されます。こちらも、千年ものがたりオリジナル版として製作されたものです。監修は、日本料理「味匠 藤本」の料理長。遊山箱には、地元食材にこだわった料理や甘味がぎっしり詰まっています。(遊山箱のお持ち帰りはできません。)お値段は、4,500円。こちらも「食事予約券」の購入が必要です。

乗車料金

「そらの郷紀行」、「しあわせの郷紀行」ともに同じ乗車料金で、以下では()内はこども(6歳~12歳未満)料金です。全国のみどりの窓口及び主な旅行会社で購入可能です。車内でのお食事を召し上がる際には、別途「食事予約券」を購入しましょう。

多度津ー大歩危

合計 3,740円 (2,510円) =

運賃1,280円 (640円) + 特急料金1,180円 (590円) + グリーン料金1,280円 (1,280円)

善通寺ー大歩危、琴平ー大歩危

合計 3,550円 (2,410円) =

運賃1,090円 (540円) + 特急料金1,180円 (590円) + グリーン料金1,280円 (1,280円)

乗車中の楽しみ方は、他にも!

地酒の飲み比べ

大人の遊山を楽しむ列車旅「四国まんなか千年ものがたり」
(画像=ポムラぽむ トリップノートより引用)

8種類の銘柄から3種類選ぶことができます。また、この飲み比べは漆塗りの器を使用するというこだわりがあります。この器を手掛けるのが、人間国宝にもなっている山下義人さん。香川漆芸の技法の一つ、蒟醤(きんま)の重要無形文化財保持者だそう。漆塗りならではのやわらかな口触りが楽しめます♩

買い物

大人の遊山を楽しむ列車旅「四国まんなか千年ものがたり」
(画像=ポムラぽむ トリップノートより引用)

千年ものがたりオリジナルデザインのクリアファイルやボールペン、缶バッチ、香川県伝統工芸品の香川漆器による酒器や徳島県の伝統工芸品阿波しじらのランチョンマットなど、観光列車の乗車記念にぜひお手を取ってみては?