地方に移住すれば何が安くなる?高くなるものもある?

大 都 市 中 都 市 小都市A 小都市B・町 村
食料 79,263円/月 74,210円/月 71,421円/月 67,735円/月
住居 21,689円/月 15,588円/月 15,151円/月 13,535円/月
光熱・水道 21,587円/月 21,944円/月 21,773円/月 23,373円/月
家庭用耐久財 3,323円/月 3,755円/月 3,909円/月 3,840円/月
保健医療 14,192円/月 13,014円/月 13,095円/月 12,075円/月
自動車関連 18,132円/月 23,955円/月 25,067円/月 28,307円/月
教育 15,246円/月 12,191円/月 10,755円/月 6,107円/月

地方に移住すれば東京に比べると確かに生活費は安くなりそうですが、何でも安くなるわけではありません。2018年の国の家計調査で都市の規模ごとに主要項目にいくらかかっているのかの調査がありましたので紹介します。

この表からもわかるように、食料、住居、保健医療、教育に関する費用は、大都市よりも田舎暮らしの方が安く、自動車関連、光熱・水道、家庭用耐久財に関する費用は、逆に田舎暮らしの方が高くなります。特に差が大きいのは、教育費と住居費。教育費については、そもそも私立が少ないためと考えられます。住居費は実家暮らしの人もカウントされており、さらに移住者は購入費・賃貸費がかかるのでご注意くださいね。

また、田舎は交通機関が発達しておらず、車移動がほとんどなので、大都市では抑えられていた自動車関連費(ガソリン代や車検修理などの維持費)は高くなっています。ただし、戸建てであれば駐車場代はゼロになるでしょう。都会に住んでいて車を所有している人にとっては、駐車場代がかからないのはかなり魅力的ですよね。

土地や居住面積が広くなることに加え、地方では都市ガスではなく、プロパンガスが主流のため、光熱費や水道代は地方のほうが高くなる傾向にあります。しかしガス代対策として、お風呂は「灯油ボイラー」を活用するなど、節約する方法もあります。

このように、高くなるものもあれば安くなるものもあるため、日々の生活している感覚としては、必ずしも「安上り」な印象にはならないかもしれません。

地方での仕事は収入が低くなることがあるので注意

地方移住をすることで収入が低くなってしまう可能性があります。例えば、フリーランスの仕事に切り替えて働くペースを落としたり、田舎の企業に再就職して給与が下がったりなど。せっかく生活費が抑えられても、暮らしぶりはラクになるとは限らないので、注意が必要です。収入と支出のバランスをよく考えましょう。

まとめ

地方での生活は、都会暮らしに比べて、生活費が劇的に下がるというわけではありません。しかし、地方移住の本当の魅力は、生活費が下がることではなく、日々の生活の質が向上する、生活の満足度・充実度が上がるということではないでしょうか。自分がどのようなライフスタイルを目指しているのかが重要なのです。


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