日本の総氏神のように信仰される天照大御神をお祀りする伊勢神宮や、”願いが叶うパワースポット”として有名な来宮神社、全体が最強パワースポットと言われる皇居など、日本全国のおすすめパワースポットをご紹介します。
1.伊勢神宮(三重)
伊勢神宮は全部で125社のお宮とお社の総称のことで、内宮・外宮はその中心的な存在です。
内宮には、皇室の御祖先であり、日本の総氏神のように信仰される天照大御神(あまてらすおおみかみ)が祀られています。境内には、天照大御神を祀る「皇大神宮」をはじめ数々の別宮があるほか、五十鈴川の「御手洗場」や、川にかかる「宇治橋」などが見どころ。
外宮には衣食住をはじめ産業の守り神である豊受大御神(とようけおおみかみ)が祀られています。境内には豊受大御神を祀る「豊受大神宮」をはじめ、いくつもの別宮があるほか、平清盛のエピソードが残る「清盛楠」、パワースポットの「三ツ石」などの見どころがあります。
2.来宮神社(静岡)
”願いが叶うパワースポット”として、メディアでの紹介や口コミで人気を集めている、熱海に鎮座する神社です。
多くの参拝客のお目当は、境内にある天然記念物の「大楠」。”一周すると寿命が一年延びる”という言い伝えや、”心で願いごとを唱えながら一周すると願いが叶う”という言い伝えがあります。
3.皇居(東京)
かつて江戸城があった場所で、明治時代に京都から東京へ首都を移転して以来、天皇陛下がお住まいになっている皇居。
富士山から流れる龍脈の終着点(龍穴)に建てられていることから、皇居全体が最強パワースポットと言われています。なお龍穴とは陰陽道や古代道教、風水術において繁栄するとされている土地のことです。
特別な日を除いて皇居の中に入ることができませんが、皇居外苑では江戸城の痕跡巡りを楽しめます。いちばんの見どころは、皇居の顔ともなっている「二重橋」。記念写真の撮影スポットとしても定番です。
そしてもう一つ「桜田門」もぜひ見ておきたいですね。幕末、江戸幕府の大老・井伊直弼(いいなおすけ)が水戸藩の浪士によって暗殺された「桜田門外の変」の舞台としても知られていますが、江戸時代からの遺構としても歴史的な価値があります。
4.諏訪大社(長野)
諏訪大社は全国にある諏訪神社の総本社。諏訪湖周辺に上社の本宮と前宮、下社の秋宮と春宮と4箇所の境内があり、二社四宮を総称して諏訪大社と呼ばれています。日本で最も古い神社の1つともいわれ、パワースポットとしても有名です。
上社本宮は諏訪湖の南東に佇む守屋山の麓に位置しており、御山を御神体としています。一般の参拝者は弊拝殿の近くには入れず、斎庭を挟んで離れた拝所から参拝します。
本宮から約2kmほど離れた場所には、上社前宮があります。本宮と同じく、御神体は守屋山。丘の上に鎮座しており、鳥居から拝殿まではのどかな田園風景の中を歩いていきます。もともとの諏訪信仰の発祥はこの前宮からだったともいわれており、原始的な信仰の地を思わせる自然豊かな神社です。
春宮と秋宮は、季節により2社を神様が移動するという神社です。現在の暦では2月1日に秋宮から春宮へ、8月1日に春宮から秋宮へ神様が渡るための祭事が行われます。
下社の春宮では杉の木を、下社秋宮ではイチイの木をそれぞれ御神木として拝しています。春宮と秋宮は建物からその配置までほとんど同じで、実は、同じ図面を用いて、2つの流派の大工集団が、腕を競って建てられたといわれています。
5.住吉大社(大阪)
神功皇后摂政11年(211年)に創建されたとされる住吉大社は、1,800年もの長い歴史を持つ全国に約2,300ある住吉神社の総本山。
地元では古くから「すみよっさん」という愛称で呼ばれており、いつも多くの人で賑わうパワースポットです。
6.鶴岡八幡宮(神奈川)
鎌倉初代将軍である源頼朝ゆかりの神社で、広い境内には本宮をはじめ、歴史をものがたる建造物が点在します。
本宮へつづく大石段をのぼれば、由比ガ浜の方まで鎌倉の街を一望。また本宮左手には、応永5年(1398年)建造と、鶴岡八幡宮で最も古い建造物である丸山稲荷社があります。本宮、並びに丸山稲荷社は国の重要文化財に指定されています。
鶴岡八幡宮のご利益は、勝負運、出世運、恋愛運、生命力アップ、健康運、安産など本当にさまざま。何かしらお願いがあるなら、鶴岡八幡宮に祈願しておけば間違いないんじゃないかというほどご利益の多い神社です。
しかしその中でも、日本史上最高の夫婦とまで言われたおしどり夫婦の源頼朝と北条政子が結ばれ眠る地として、夫婦円満・縁結び・安産のご利益には定評があります。
7.日光東照宮(栃木)
世界遺産に登録されている日光東照宮は、徳川家康が祀られた神社で、境内には国宝8棟、重要文化財34棟を含む、55棟の建造物が並びます。
本社にも見られる建物の凝った装飾は、豪華絢爛な印象を受けますが、素晴らしいのは見栄えだけでなく、風水・陰陽道などを用いて設計されている点。天体や周辺の土地をつなぐように造られているため、強力なエネルギーの通り道となっています。
また彫刻となる動物に意味を持たせ、この場所のエネルギーを強固にしているようです。
有名な眠り猫は、日光にちなんで陽だまりでうたた寝をしている姿と言われてますが、別の説では悟りを表しているとも伝えられていて、これらにはどこか謎めいたストーリーを感じます。日光東照宮は、不思議な空気感が漂う神秘のスポットと言えるでしょう。
8.幣立神宮(熊本)
日本の初代天皇である神武天皇の孫・健盤竜命がこの地に幣帛を立て、天神地祇を祀ったことが起源とされる古社。
本殿に奉斎されている「五色神面」は、赤・白・黄・黒・青の五つの色の面で世界の人種をあらわしたもので、毎年8月23日には世界人類の幸福と平和を祈る「五色神祭」が執り行われています。また境内にある、樹齢1万5000年とも伝えられる御神木のヒノキも必見です。
万物の親神である大宇宙大和神(おおとのちおおかみ)が唯一祀られているスケールの大きな神社で、近年は強いパワーが授かれるスポットとして大人気!