悪徳営業マンを演じる山下智久

 最後に、2020年10月にジャニーズ事務所を退社したものの、語りたくてたまらなかったので、火曜放送のドラマ『正直不動産』(NHK総合)に出演している山下智久に触れます。本作は、結果を出すためなら平気で嘘もつく不動産営業マン・永瀬財地(山下智久)が、あることをキッカケに嘘をつけなくなり、四苦八苦しながらも不動産屋としてのやりがいを感じていくコメディドラマです。

ジャニーズ俳優はカッコいい役だけ?腐った人物や悪徳営業マンもたまらない
(画像=『女子SPA!』より引用)

原作は大谷アキラ(漫画) 夏原武(原案) 水野光博(脚本)の『正直不動産』/『正直不動産 (1)』(ビッグコミックス)

 嘘をつけなくなり、周囲にいい顔することができなくなった財地、食事に誘ってほしがる受付嬢に「君みたいな香水くさい女、ご飯がマズくなるから嫌」「ていうか、君が不倫してること周りのみんな知ってるよ。近々その人の奥さんから慰謝料請求されるだろうから、俺に色目使ってる暇があったら金策に走ったら?」とかなり酷いことを吐き捨てます。

 様々な暴言という名の本音を吐き散らかす財地ですが、悪徳オーナーが営業所に怒鳴り込んできた際、「土下座なんかするわけないでしょ!あんたみたいなクソオーナーに!」と一蹴するシーンは痛快。他にも、女性のほうが力関係が上の新婚夫婦に「私には見えます、お二人が数年後、離婚届に判を押している姿が」「お互いが連帯保証人になるということは、2人分の人生を人質に取られるようなもんです」と言い放つなど、正直な意見を早口でまくし立てる姿には、どこか『リーガル・ハイ』(フジテレビ系)の敏腕弁護士・古美門(堺雅人)を彷彿とさせる気持ち良さを感じます。

 また、“やり手の主人公が突然嘘をつけなくなった”という設定で思い出されるのが、ジム・キャリー主演の映画『ライアーライアー』。『正直不動産』の山下もジム・キャリーのように巧みに表情や声色を使い分け、コミカルに演じており、役者としての新しい一面を感じます。

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 今回取り上げたタレントだけでなく、他のジャニーズのタレントもどのような新規開拓が見られるのか楽しみにしたいです。

<文/高萩陽平> 高萩陽平 恋愛系のメディアで多数執筆。10年前からmixiやスカイプちゃんねるなどでネットナンパに没頭。数年前からマッチングアプリに参戦して結果を出し続けている。元アイドル、100キロ越えのふくよかさんなど、多種多様な女性との交際歴を持つ。 提供・女子SPA!



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