フリーランスエンジニアになって感じたメリット・デメリット

ーー定年退職後、現在はフリーランスでエンジニアとして活動されていますが、フリーランスになって感じたメリット、逆にデメリットに感じることを教えてください。

メリットは自分の職務に集中できることですかね。

先ほどお話ししましたが、東京で10年間ITベンチャー企業に勤めて社内SEをやっていました。そのときは、会社の社員として結構雑務があったんです。ひとつの技術的なことに集中するということではなくて、いろいろな雑務も並行してやっていました。

ところが、フリーランスにはそういう雑務がないんですね。なので、集中して作業ができます。そこがフリーランスのいいところかなと思いますね。

デメリットはなかなか休みづらいことでしょうか。社員だと有給休暇がありますよね。 フリーランスは時間単位の仕事だったり、ひと月単位の仕事だったりします。

用事があるときにはあらかじめ調整して、了承いただいて休みますが、社員のときと比べると休むことができないかなとは思いますね。

 

ーー藤原さんは先月(2020年12月)69歳になりました。社会人歴が47年となりますが、藤原さんのように長く働くために必要なことはなんでしょうか?

やはり、健康じゃないですかね。40年以上前の話ですが、自衛官になったばかりのとき、定年退官される先輩を見ると、定年退官後に仕事をしてる人は少なかったんです。だから、私が若い頃は自分が自衛隊を退官してから、なにか別の仕事をするということはまったく考えていませんでした。

それが、いつの間にか平均寿命も延びて「人生100年時代」になってきました。

 

自分がいざ定年を迎えたときに「まだ働けそうだな」と思ったんですね。それは自分が健康だったからだと思います。 いまもジムに通って、筋トレをして、プールで泳いでいます。趣味であり、仕事でもあるスキーができる体力を維持しようと思って通っているんです。

 

ーー最近、新しく学びたいと思っていることはありますか?

クラウド環境の中に検証環境を作っておきたいんです。仕事をするときに、その検証環境で確認をして備えるようにしたい。 いまはその環境を作っています。まだ不十分な環境なので、その部分を勉強していきたいと思っています。

 

ーー藤原さんがお仕事をするうえで、意識していることを教えてください。

自分の全力を出して、お客さまに提供する成果物の品質を上げる、ということを意識しています。とりあえず、納品できればいいということではなくて、とにかくいろいろなものを調べて、できるだけ品質の良い状態でお客さまに提供するということです。

 

藤原幸雄さんの「やりたいこと」

ーーメディアのコンセプトが「やりたいことをできるに変える」なのですが、今後やりたいと思っていることを教えてください。また、やりたいことを実現するためにおこなっている努力があれば教えてください。

仕事の二刀流です。今年からやりたいことが実現できつつあるのですが、スキーインストラクターの仕事を半分、エンジニアの仕事を半分、これをやっていきたいと思っています。

55歳になって初めてIT業界で仕事をしていたときは、エンジニアとして仕事をしていくためには、それだけに集中してやるしかない状況でした。

 

ただ、いまはフリーランスという立場なので、自分の趣味も生かせるような仕事ができたらいいなと思っていたんです。 それが今年、初めて実現するんですね。

12月になり、先日スキーインストラクターの仕事をしてきました。 火曜日、水曜日、木曜日はエンジニアとして働き、土曜日、日曜日はスキーインストラクターの仕事をしています。

定年も二度経験しましたので、生活のために仕事をするという立場は終わったと思っています。いまは、自分の趣味が仕事になれば最高です。 今年はこれができているので、継続していきたいなと思っています。

 

提供・さくマガ(「やりたいこと」を「できる」に変えるWEBマガジン)

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