人には、他人から言われたくないコンプレックスがあるもの。しかし近しい間柄となると、ついデリカシーのない発言をして、相手の心を傷つけてしまうこともあります。
※イメージです(以下、同じ)
今年結婚5年目を迎える斎藤あゆさん(仮名・32歳)は、コンプレックスをいじってくる夫に激怒。我慢することに疲れ、反撃を決意しました。
学生時代のあだ名は「まな板」
「世間ではAカップの女性が貧乳っていうイメージですが、胸が絶壁な私からしてみればAカップは巨乳。女性らしくて羨ましいです」
そう語るあゆさんは、学生時代から小さな胸をコンプレックスに思ってきました。
「学生の頃って、体育でマラソンがあると男子の視線が巨乳の女の子に集まったりするじゃないですか。私の場合は、まったく胸が揺れないという理由で逆に注目が集まってしまって」
あゆさんは男子グループが自分のことを「まな板」と呼び、笑っている場面に遭遇した苦い経験の持ち主。そうした過去から、胸の大きさにずっとコンプレックスを感じてきました。
「だから、セックスが嫌いです。20代の頃に付き合った彼氏には『揉むところがない』と笑われたり、『こんなに胸ない人、初めて見た』と言われたりして余計に自分の体に対して自信が持てなくなりました」
テレビに映ったグラビアアイドルと胸を比較されて
そんな中で唯一、あゆさんの胸をからかってこなかったのが今の夫・優斗さん(仮名)。優斗さんはセックスの時も一切、あゆさんの体を馬鹿にしてきませんでした。
「他の人からしたら、胸をからかわれないことは普通かもしれませんが、私にとっては貴重なことだったので、すごく嬉しかったです」
2人は、交際開始から3年で結婚。あゆさんは自分のすべてを受け入れてくれた優斗さんを心の底から愛しく思っていました。
しかし、結婚して3年目の秋。いつものように2人でバラエティー番組を見ていると、優斗さんが画面に映ったグラビアアイドルを見て、「こういうスタイル、男ならそそられるよな」とポツリ。
その言葉を耳にし、あまりいい気持ちがしなかったあゆさんは優斗さんの発言を流そうとしました。すると優斗さんが突然、あゆさんの胸を凝視して「あーちゃんってまな板だよね」と笑ってきたといいます。
「その瞬間、学生時代のツラい記憶がよみがえってきました。夫も、まな板だと思っていたんだと知り、とてもショックでした」