仕事を楽しめない現代、会社や上司の責任は大きい

仕事とは「誰かの役に立ちたい、社会のために何かしたい」という前提があって、初めて成り立つものだと思います。

矢印が内側に向いてしまうというか、自分自身にばかり焦点が当たりすぎるのはよくない。自分のことしか考えていない人は、ちょっとした壁にぶつかったら、すぐ諦めてしまいます。今自分がやっている仕事は、誰かのためになっている。そう理解し、実績を積み重ねていけば、どんな人でも仕事を楽しめるようになるのではないでしょうか。

例えば、清掃の仕事を例にとってみても、単なる重労働と捉えるか、誰かによろこんでもらえる大きな意義のある仕事と考えるかで、結果は大きく違ってきます。

俯瞰で仕事を捉えられる人もいますが、まだキャリアの浅い若い人が、自力でその考えに至るのは、難しい。自分の仕事がいかに意義のあるものか、どれだけ社会に対してインパクトを与えるものか。それを正しく伝え、理解してもらうのも、会社の上司や先輩の重要な役割。仕事を単なる作業に終わらせないためにも、新入社員を迎え入れる側の責任は大きいと思います。

仕事が楽しめるようになる、シンプルだけど確実な方法。

今の仕事が楽しめない、面白くないと思っている人でも、仕事を面白がれる人になることは可能です。

その方法はとてもシンプルで「できることを増やす」こと。自分ができることを増やし、活躍できるフィールドが広がっていけば、必ず仕事は面白いものに変わります。

キャリアは、性格や才能などの資質だけで決まるものではありません。小さな成功体験を積み重ねることこそが、仕事を楽しむ、ひいては人生を充実させる秘訣だと考えています。

私もまだまだできることを積み重ねている途中。将来的に関わる事業の内容や方法は変わるかもしれませんが、一人でも多くの人が仕事を楽しめるようなきっかけをつくりたい。その世界観を最大化させたいという目標は、ブレることはないでしょう。

今後も人材業界の発展に貢献して、今ある事業を大きくしたり、別の形に展開させたりしたい。それが自分の使命。会社と私個人、仕事とプライベートを分ける、という考えはありません。会社の目指す目標が、自分自身の目標です。

20歳の頃、今の姿は想像できなかった

今は将来の目標が見えていますが、逆に20歳頃の自分は31歳になってこの仕事をしているとは全く想像していませんでした。

何らかの仕事に没頭しているだろうな、とは予想していたけれど、そのステージが人材業界で、人と仕事の架け橋になることに日々夢中で取り組んでいるなんて、考えてもいなかった。

子供の頃から思い描いていた、人の役に立つ仕事がしたいという想い。それは現実になりましたが、新卒時には全く別の業界にいました。やりたいことが初めから具体的にわかっていたわけではありません。夢を叶えたいとは思っていたけれど、その方法までは見えていなかったんです。

若者が仕事を楽しめない現代、会社や上司の責任は大きい。ーWORXで作る、新しいキャリア(前編)
(画像=『転職の地図』より引用)

やりたいことがなくても、それでいい

2018年より、日本若者転職支援センターで20代、30代の方の転職支援を行っています。相談に来られるのは主にフリーターや第二新卒で、まだキャリア形成前段階にある方たち。学歴や職歴に自信がなく、働くこと自体に苦手意識を持っている方も多くいらっしゃいます。

自分に自信を持てず、就職や転職に積極的になれない。そんな話を聞いていると、学校生活であれ部活であれ、何かを必死で頑張ったり、苦手を克服したという経験が極端に少ないケースが多く見受けられます。

自信がない。やりたいこともわからないし、できることもない。今すべきことは何かすらわからないと、迷っている人をたくさん見てきました。これは能力や性格に起因するものというよりも、単に機会がなく、チャレンジ自体を諦めてしまっていただけ。また、周りの大人から挑戦できることすら教えてもらえなかったなど、育った環境に影響されている場合もあります。

でも、それでいいと思うんです。現時点で何がしたいかわからなくても、まだまだ変われるし、チャレンジできる。私自身がそうだったように、初めからやりたいことがはっきりわかっている人なんていないのだから、働きながら見つけていけばいいのではないでしょうか。

とは言え、今の社会構造は、一旦就職してしまうとその企業の都合で自身のキャリアを決めざるを得ないところがあります。

「正社員として働きながら、自分に合う仕事、やりたいことを探す」

そんな新しい働き方が叶えられるのが、MAPのファーストキャリア構築支援事業「WORX」です。

若者が仕事を楽しめない現代、会社や上司の責任は大きい。ーWORXで作る、新しいキャリア(前編)

Profile
高橋秀誓(たかはし・ひでちか)

1988年生まれ。明治大学卒業後、中古車販売店にて整備・洗車・販売を経験。その後、パーソルキャリアで広告営業を経て、2015年MAP入社。2018年に取締役として日本若者転職支援センターを設立。既卒・フリーターをはじめ、最終学歴が中卒・高卒の方の就職・転職支援を行っている。プライベートでは3児の父親。


提供・転職の地図

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