営業事務に興味はあるものの、仕事がきついと言われることもあり二の足を踏んでいる人もいるのではないでしょうか。営業事務の仕事がキツいといわれる理由には5つあります。でも、この職種に向いている人なら気にならないはず。営業事務の仕事内容などについて徹底解説します。
営業事務が担当する業務の内容
営業事務員は営業社員をサポートするのが仕事です。
会社によって担当する業務には違いがありますが、以下のような業務を担当します。
- 見積書や納品書、請求書などの作成・送付
- ファイリング
- 営業に使う資料の作成
- 発注業務
- 顧客からの問い合わせ・クレーム対応
- 顧客情報の管理
- 来客の応対
事務作業だけでなく顧客の対応もする必要があり、必然的に仕事の量は多めです。
また、一般事務と比べ、社外の人と接する機会があります。
営業事務がきついといわれる主な理由5つ
事務職といえばデスクワークのイメージが強く、あまり大変なイメージがない人もいるのではないでしょうか。
それでは、どうして営業事務の仕事がきついといわれるのか、具体的な理由を5つ挙げて解説します。
1.休憩時間が少なく残業が多い
職場にもよりますが、営業事務員は昼休憩がとりづらく、残業も多いなど、多忙なことがあります。
たとえば、昼休憩の時間はあるものの、デスクで昼食を食べたり、外食が難しいことも。
来客や顧客からの電話があれば対応する必要があるからです。
職場によってはお昼の電話担当者がローテーションで決められていることもありますが、ゆっくり昼休憩をとれないこともあります。
また、終業直前に帰社した営業社員から「今日中に資料を作成してほしい」と頼まれるなど、やむなく残業するケースも。
自分だけの仕事ではなく、サポートする営業社員から頼まれる突発的な仕事もあります。
正規の就業時間だけではさばききれず、昼休憩や定時後に仕事せざるを得ないこともあるでしょう。
2.スピーディな対応が求められる
営業事務は仕事が多く、それぞれの業務をスピーディにこなしていくことが求められます。
これは、顧客の要望に迅速に応えたい営業社員に合わせる必要があるためです。
もちろん、ミスがあっては大きなトラブルにつながりかねないため、正確さも要求されます。
急に書類の作成や資料の準備を求められても速やかに対応できるように、先読みしてある程度用意しておくことが必要です。
常に周りにアンテナを張って先回りして動いたり、テキパキと仕事を進めたりすることが求められるため、どんどん仕事が降りてくる感覚に疲れてしまう人もいるでしょう。
3.覚えることが多い
幅広くさまざまな業務を担当するため、覚えることもそれだけ多いです。
また、営業社員が外回りに出ている日中に顧客からの問い合わせがあった場合、営業事務員が代わりに対応しなければなりません。
そのため、営業部で扱っている商材についても深く網羅的に覚えておく必要があります。
扱っている商材が専門性の高いものの場合、高度な内容を理解する必要があり、大変です。
4.顧客対応が大変
顧客対応が大変なことも、営業事務がきついと感じる理由の1つです。
顧客からは、問い合わせだけではなく、クレームが入ることもあります。
クレームの原因が営業社員のミスによるものだったとしても、営業事務員が代わりに謝罪しなければならないことも多いです。
さらに、ミスの後始末を営業事務員がしなければならないこともよくあります。
自分が悪くなくても、一方的に顧客から怒鳴られたり、理不尽な叱責を受けたりすることもあることから、責任感を持って働きたい人には気になってしまうでしょう。
5.営業社員の態度に問題があるケースも
繰り返しになりますが、営業事務の仕事は営業社員がコア業務に専念できるように営業関連の雑務を処理することです。
営業社員と営業事務員とは、十分にコミュニケーションをとって連携して働くことが欠かせません。
そのため、仕事ぶりに問題があったり、営業事務員に対して態度が悪かったりする営業社員にあたると仕事がやりづらくなります。
たとえば、「顧客に必要な連絡を怠る」「重要な書類を長く放置する」など仕事が雑な営業社員であれば、営業事務員が後始末せざるを得ません。
また、営業事務をただのアシスタントと見下し、威圧的な態度を取る営業社員もいます。
パートナーとなる営業社員によって、自分の業務に影響してくることからうんざりしてしまうこともあるでしょう。