ルーキーズの市原隼人と全然ちがう!新たな魅力が爆発

市原といえば、熱血教師と不良たちが甲子園を目指す学園青春ドラマ『ROOKIES(ルーキーズ)』(TBS系)で演じた安仁屋役が印象的。熱血キャラのイメージが強く残っている人も多いかと思いますが、『おいしい給食』で新境地を切り開いたといえるでしょう。 現在放送中のドラマ『正直不動産』(NHK総合)でも 主人公をライバル視する同僚・桐山役で超クールな顔を見せたかと思えば、表情・全身の動き・心の声でコミカルかつ激しく心情を表現。こんなに豊かなパフォーマンス力を持ち合わせていたとは……!!

すっかり魅了された筆者は、『おいしい給食』を観て以降すっかり市原のファンに。インタビューやSNSから感じるストイックさや、完成披露試写会で涙を流すといった熱いところもファン心をくすぐります。そして何より、甘利田のリアクション芸を繰り出す肉体美!ワイシャツの上からでも分かるムキムキの筋肉も見どころです。

なぜ私たちは『おいしい給食』にハマるのか

大人になってから食べたくても、なかなか食べることができない“給食”をテーマに、揚げパンにソフト麺、わかめご飯に冷凍ミカンなど懐かしいメニューを取り上げる本作。題材はこんなにもノスタルジックなのに、作品の印象は間逆なのが面白い。給食に超真剣に向き合い、ムキになり、大人げなく振舞う甘利田の姿を見ていると、好きなものにとことん夢中になれることが羨ましく思えてきます。

「給食が好き」という信念を貫く強さを持ち合わせている甘利田は、一見無関心な生徒や同僚たちに対しても芯を食った発言が多い。表面的にはコメディですが、人の生き方や精神性の本質を感じさせる、道徳心を得られるような作品でもあります。だからこそ、多くのファンを獲得したのでしょう。

今回の劇場版第2弾では、甘利田と対決を繰り広げてきた神野がついに中学を卒業。果たして最後の給食での勝者はどちらなのか?!そんなバトルの行方も気になりますが、とにかく市原による弾けまくった甘利田を、劇場で存分に堪能しましょう。

<文/鈴木まこと(tricle.llc)> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 鈴木まこと tricle.llc所属。雑誌編集プロダクション、広告制作会社勤務を経て、編集者/ライター/広告ディレクターとして活動。日本のドラマ・映画をこよなく愛し、年間ドラマ50本、映画30本以上を鑑賞。Instagram:@makoto_s.1213

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