円満に会社を辞められるかどうかに関わることもあるのが、退職の伝え方です。そこで今回は、退職時に会社と揉めないための上手な伝え方をご紹介します。理由ごとの例文もあわせてご紹介するので、どう伝えたらよいか迷っている人は参考にしてくださいね!
退職を伝える時期の3つの注意点
会社を辞めると決めたらまず考えたいのは、退職したい旨を伝える時期についてです。
極力揉めるのを避けたいのであれば、これからご紹介する3つの注意点を押さえておいてくださいね。
なお、退職の話は初めに直属の上司にするのが基本だということも知っておきましょう。
会社の繁忙期を避ける
退職を伝えるのを避けたほうがよい時期は、会社の繁忙期です。
会社としては一番忙しい時期に人手が減るのは回避したいため、引き止められたり、時期を引き伸ばされたりするかもしれません。
また、上司へ声を掛けても「忙しいから今度にしてもらえる?」とすぐに話を聞いてもらえない場合もあります。
また、人事異動の直後やプロジェクトが進行している最中なども、同様の理由で避けるのがよいでしょう。
反対に、話をするのにおすすめの時期は会社の閑散期です。
上司も自分も気持ちにゆとりが生まれやすい時期なので、お互いに落ち着いて話ができるでしょう。
また、12月と3月もおすすめです。
年末・決算年度末とどちらも区切りがよく、会社の事務作業や引き継ぎなどがスムーズに進行しますよ。
退職を伝えるのは3ヶ月前、遅くても1ヶ月前に
退職の意思表示は退職を希望する日の3ヶ月前か、遅くても1ヶ月前には伝えておくようにしましょう。
上記はあくまで一般的な話であり、会社によっては規則で退職を伝える時期が定められている場合もあります。
希望日直前のお願いでは、仕事の引き継ぎや人員の調整などの時間が確保できず、会社へ負担をかけてしまいます。
退職を考えた場合はまず、会社の規則を確認してみましょう。
業務時間外の上司に伝えやすい時期
上司へ話をするときは、業務時間外がおすすめです。
まずは「今後についてお話があるので、ご都合がよいときにお時間をいただけますか?」のように、相手の予定を確認してください。
このとき、退職についての話であることは伏せておいてOKです。
いざ話をするときがやってきたら人が多い場所を避け、二人で話ができる場所へ移動しましょう。
今後についての大切な話なので、お酒の席や世間話などの話の流れでさらっと伝えるのは避けてください。
上司と揉めないための退職の伝え方
角を立てず辞めるためには、上司への伝え方が重要です。
上司へうまく理由を伝えられないと関係が悪化して、退職日まで気まずい思いをするかもしれません。
では、一体どのように伝えたらよいのでしょうか?
ここでは、上司へ退職の意思を伝えるときに押さえておくべき、3つのポイントをご紹介します。
退職に対して強い意志があることを伝える
上司に話をするときは、退職への意志の強さをしっかり伝えてください。
ただし「辞めます」「もう決めました」の一点張りは上司を困らせてしまい、話が進まなくなるのでNGです。
「退職したい」というスタンスは変えず、「○日までに退職させていただきたいのですが、いかがでしょうか?」のように相談する形で話をしましょう。
ネガティヴな退職理由は伝えない
いくら本当のことであっても、ネガティヴな退職理由を正直に伝えるのはやめましょう。
会社への不満や人間関係への不満などを理由にしてしまうと、聞いている上司としてはあまりよい気はしないはずです。
また、内容によっては「不満を解消するから辞めないでほしい」と引き止められてしまう場合もあります。
円満に今の会社を辞めるためには他者や会社への不満ではなく、個人的な事情を理由として伝えるのがベストです。
退職理由は引き止められにくいものを
スムーズに会社を辞めるためには、引き止められにくい理由を考えておきましょう。
「なるほど、それならば仕方がない」と、上司から納得してもらえるような内容だとよいですね。
引き止められにくい理由としては、以下のようなものが挙げられます。
- 今の会社ではできない仕事に挑戦したい
- 体調が悪化してしまい、仕事を続けるのが困難
- 将来のことを考えて、新たな仕事をしてみたい
- ライフスタイルが変化するため(親の介護・結婚 など)
- スキルアップのため
「将来のことを考えて」「体調の悪化」を理由にした例文を後ほどご紹介するので、上記とあわせて目を通してみてくださいね。