赤ちゃんとの生活は、ママにとっても毎日が新しいことの連続。そんな忙しい日々の中でも、写真に残したい瞬間もたくさんありますよね。
しかし、子どもが小さいうちはどうしても物があふれて部屋が散らかってしまうもの。ふとしたときに撮影したを見返すと、背景がぐちゃぐちゃで残念だったという経験がある方も多いのではないでしょうか。
そんな子育て仕様の自宅でも、ママの負担を増やさずにかんたんな工夫だけで素敵な写真を撮ることはできます。今回の記事では、1歳ごろまでの赤ちゃんならではのかわいさを引き出せる、自宅での写真撮影のコツをご紹介していきます。
[講師]ライター 大室さゆり
子育てグッズがあふれる自宅でもOKな撮り方
「きれいな写真を撮るのは、やっぱり手間がかかるんじゃない?」とお思いの方。まずは、身近にあるものだけで撮影に挑戦してみましょう。
赤ちゃんはどんどん成長するので、月齢やそのときの動きにあった撮影方法で撮るのがポイント。撮影する場所やアングルによっては、家の中でも十分おしゃれな一枚を残すことができます。
新たな撮影スポットを作る手間もないので、すぐにチャレンジしてみてくださいね。
ベビーベッドで撮影|0~4か月頃
生まれたての赤ちゃんは、まだあまり動かないので撮影もしやすい月齢です。しかし、動きも少ない分単調な写真になりがちなのがネックなところですよね。
そんなときおすすめなのがベビーベットでの撮影。
まだまだ慣れていない子育てで、部屋をかたずける余裕がなくてもベビーベットの上ならかんたんに雰囲気づくりができます。
限定された空間なら、床の物や周りが写りづらいので赤ちゃんメインのきれいな写真を撮ることができます。さらに赤ちゃんの顔のまわりにおもちゃや小物をおいてあげると、写真に変化がでておすすめです。
真上から撮ってきれいに写す
ベビーベッドは、柵があるため横からのアングルだとうまく写せません。そこで、真上から撮影することを意識すると全体がきれいに見えうつりこみも防ぐことができます。
この月齢の赤ちゃんを床で撮るときも同様で、真上から撮ればそのほかの場所の散らかり具合は気になりません。また、この頃はまだカメラのレンズに気付かないことも多いので、ファインダーの上に色の鮮やかなおもちゃを持ってくるとカメラに目線がきやすくなります。
カメラの絞り機能を活用|5~7か月頃
うつ伏せやずりばいができるようになる5か月頃からは、動き回るので思い通りの場所にはとどまってくれなくなります。どんな場所でもシャッターを切りたいときには、カメラの絞り機能を使いましょう。
絞りとは、被写体を強調して背景をぼかしてくれる機能。絞り機能を上手に使うと、背景にものがあってもシャッターチャンスを逃さず撮影できるようになります。
絞りのぼかしを最大限生かすには、なるべくズームをいっぱいに使って撮る必要があります。しかしこの月齢では、赤ちゃんから離れて撮影するのが難しい場合もありますよね。
その場合は被写体と背景に距離があるとうまくぼかすことができるので、赤ちゃんの動きを利用して少し離れたところに誘導してみましょう。
観葉植物や窓を背景にする
うつ伏せ状態の赤ちゃんを撮影するときは、表情が捉えやすい下からのアングルを意識するとよいですよ。このとき、背景に観葉植物などの緑が入ると一気におしゃれな写真になるので自宅に植物がある人は試してみてください。
また、撮影する時間帯は日中がおすすめです。窓から差し込む光を利用することもでき、自然で明るい写真を撮ることができます。
ただし、あまりまぶしすぎると逆光になってしまうので注意が必要です。レースカーテンなどで少し光を遮り優しめの光を意識して、カメラの設定は明るめにしておきましょう。
自然光が入ることで、自宅でもスタジオのような雰囲気を味わえます。
壁際に座らせて撮影|8~12か月頃
お座りが安定してくるこの時期には、赤ちゃんを壁際に座らせて撮影するテクニックが使えます。背景が壁であればきれいな状態なので、大がかりな準備や片付けも必要なくかんたんです。
また、壁に飾りつけをすれば行事のときや誕生の撮影にも応用可能。即席の飾りを作るなら、マスキングテープがおすすめです。
壁を傷つけることなく、壁を撮影用にアレンジできるので自宅の撮影にはぴったりです。
周りの写りこみを防ぐために、カメラを縦にして撮るとさらに雰囲気が出てGOOD。
本やおもちゃをおともに
1歳が近づいてくると1か所に座っているのは難しくなってくるので、赤ちゃんの気を引けるような物があると写真も撮りやすくなります。使いやすいのは、仕掛け絵本やお気に入りのおもちゃ。
自分でめくれる本やお気に入りのおもちゃがあれば、集中してくれるので動きがとまります。本やおもちゃはまだまだ口に入れてしまう時期ですが、その姿を写真に残しておくのもよい思い出になります。
また、カメラ目線の写真を撮るにはカメラマンがパペット人形などで気を引くのも有効な方法です。