つなぎでアルバイトをさせてもらえませんか

転職してから2年。学びが多く、自分の成長も感じられる環境にいながら、僕は再び転職を考え始めました。その理由は、自分の適性と社風との乖離。

企業ではなく個人をブランディングしていく社の方針に従うなら、SNSで情報発信するなどして、個人が積極的に前へ出ていなかければならない。キャリアアドバイザーは組織に属さずともできる仕事で、セルフブランディングに力を入れて独立する人が多い業界だと理解しているものの、目立つ活動が苦手な自分には容易ではなくて。

かといって、異業種への転身は考えませんでした。せっかくここまでキャリアを積み上げてきたのだから、経験を活かしてこの先も人材業界で生きていきたい。ならば、無理して個として立つのではなく、組織内のいちプレイヤーとして結果を出していくスタイルを選ぼうと決めました。

再度転職を決意したものの、すぐに次が決まるかどうかはわかりません。勝手な申し出であることは承知の上で、転職先が決まるまでの期間、アルバイトで何か手伝いをさせてもらえないかと、飯田に連絡したんです。

じゃあとにかく一度会おうか。そんなやり取りがあって久しぶりに会った食事の席で飯田と柳林が取り出したものは、内定通知書。

その場ではさすがに少し考えさせてくださいと伝えましたが、翌日にはMAPに戻ることを決断しました。

MAPへの「出戻り入社」には、不安もありました。2年前に退職した時点ではまさか再入社することになるなんて想像していなかったし、それは同僚や後輩らも同じでしょう。僕が戻ることでやりにくくなる人だっているかもしれない。

けれど、人材業界に留まることは決めていたので、他の企業に行くならこの仕事を自分に教えてくれたMAPで、これまでの6年のキャリアを還元したほうがいい、恩返しがしたい。そう考えたんです。

出戻り社員、再入社のリアル

2年ぶりに戻ったMAPは、若い人が増えたからか活気に溢れ、フレッシュな印象に変化していました。僕を送り出してくれたメンバーからは

「あの時流した涙を返してくれ!」

なんて言われましたけど、みんな暖かく受け入れてくれて、特にギクシャクするようなことはありませんでした。飯田以下みんなが気遣ってくれたおかげですが、自分自身も

「出戻りじゃなく、あくまでも新人であるという意識で仕事しよう」

と決めていて。

これは人の上に立ちたいという欲がない僕の性格によるところが大きいかもしれませんが、謙虚な姿勢で再スタートする覚悟がないなら、出戻りは止めた方がいいと思うんです。一旦離れていたのに元のポジションや環境を求めると、他のメンバーに迷惑をかけてしまうし、自分だって辛くなる。

だから僕が退職した後に入社した人に対しては当然、自分が後輩の立場で接していましたし、以前在籍していたとか、初期のMAPを知っている、といった態度は取らないで、ゼロからのスタートのつもりで頑張ろうと。これまで聞かれない限りは自分の経歴については敢えて話さなかったので、社内でも未だに出戻りの事実を知らないメンバーが多いんじゃないでしょうか。

出戻り入社のリアル。会社も社員も生ものだから「元の会社」には戻れません。
(画像=『転職の地図』より引用)

アドバイザーの立場で考える、辞めた会社への出戻り。アリかナシか?

新しい会社に入社するだけが、転職じゃない。人材の流動化が当たり前のものとなった今、退職者の再雇用も転職のひとつの選択肢として確立されていくのではないでしょうか。

僕の場合、古巣に再入社したメリットは外での経験が還元できたこと。

2年間在籍していたエージェントはMAPとは対象年齢や業種が異なるものの、アドバイザーとしての経験や学びは活かすことができました。特に、僕と同年代で経験年数が豊富なベテラン勢にシェアできる要素は多かったですね。

デメリットは、特になし。再入社から2年が経過しましたが、幸いにもこれまで特に問題なくやってこれたので、今後も上手くやっていけると確信しています。

古巣への再入社を検討している方に何かアドバイスするとしたらやはり「新しい会社に新人として入社する気持ちで戻る」こと。離れていた期間にもよりますが、2年、3年経過すれば企業も変化して当然。たとえ出戻りであっても、100%同じ場所へ戻るわけではないという認識は絶対に必要です。

それは受け入れる企業側も同じこと。人柄もキャリアも理解済みでミスマッチが防げる一方で、対象者の「今後のポストとミッション」が明確になっていない状態での再雇用はトラブルになる可能性もはらんでいます。取るべき施策や整える必要のある制度については、個人の在籍期間やポストに応じて様々なケースが考えられるので一概には言えませんが、事前に綿密なすり合わせをしておくことが何よりも大切だと思います。

出戻り入社のリアル。会社も社員も生ものだから「元の会社」には戻れません。

Profile
MAP 高木 健矢

大学卒業後、広告業界を経て2011年MAP入社。人材紹介事業に従事。2015年MAP卒業後、他人材会社での経験を経て2017年MAP再入社。インターネット、広告、ベンチャー企業の採用/転職支援に強み。趣味はサウナ。現在は若手の育成を勉強中。


提供・転職の地図

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