4.こんな症状がでたら要注意
認知症のような行動とあわせて以下のような症状がみられたら、他の病気が隠れているかもしれません。
すぐに動物病院で診察を受けましょう。
首が傾き嘔吐する
首が片方に傾いたままになる、「斜頸(しゃけい)」といわれるものです。しっかりと立つことができず転んでしまったり、嘔吐をともなうことがあります。内耳炎、脳炎、脳腫瘍などを発症している可能性があるでしょう。
痙攣や硬直を繰り返す
突然のけいれんや体の硬直、意識障害を引き起こす、「てんかん」の発作が考えられます。脳炎などの病気や外傷によって脳になんらかの影響が出ている可能性があります。
5.認知症の治療法
残念ながら認知症を完治させるような治療はありませんが、内服薬やサプリメントを使って進行を遅らせたり、鎮静剤の投与によって一時的に症状を落ち着かせることは可能です。
対処療法にはなりますが、愛犬が認知症になった時、やはり飼い主の負担は非常に大きいもの。その負担を少しでも軽減させるためにも、こういった治療も取り入れていきましょう。
6.寄り添いながら、できる範囲でのケアを
認知症の症状によるさまざまな変化は対応に困ることもあるかもしれませんが、愛犬、そして飼い主が少しでも心穏やかに過ごせるよう、できることから工夫をしていくのがおすすめです。
ごはんを何度も要求してきたり排泄に失敗をしてしまっても、怒ることなく受け入れてあげましょう。飼い主を忘れてしまったことによって、威嚇をしてくることもあるかもしれません。そんな時は、少し距離をとってやさしく声掛けをしながらコミュニケーションをとるようにします。
また、思うように身動きが取れなくなるケースもあるため、部屋の角や家具などにクッション材を施すなどして、愛犬がけがをしないようにすることも大切です。
7.まとめ
まずは日常からできる予防を。
そしてもしも認知症の兆候のようなものが見られたら、できるだけ早く獣医師へ相談しましょう。
家族としてともに過ごしてきた愛犬と、この先もお互いストレスなく暮らしていきたいものですよね。変わらぬ愛をもって、いろいろな工夫をしながら寄り添っていきましょう。
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