気持ちのよい川風に吹かれながら、柴又~松戸へと渡る渡し舟の旅はいかがですか?東京・柴又から少し足を延ばすと「矢切の渡し」で千葉・松戸へ行くことができるんです。柴又では柴又帝釈天参りと参道散策、対岸の松戸では徳川家ゆかりの戸定邸(とじょうてい)でゆったりと過ごすのがおすすめです♪
いつも活気に満ちている柴又
東京の葛飾・柴又といえば、誰もが知る有名スポットですよね。国内外問わず、いつもたくさんの観光客で賑わっています。
参道歩きを楽しもう
柴又駅を出て帝釈天へと向かう参道には、食事処やせんべい屋、草だんご屋などが軒を連ねています。おもちゃ博物館があったり、おいしそうなおだんごが並んでいたり、店先で天ぷらを揚げていたりと、興味をそそられるものがたくさんありすぎてついつい足を止めてしまいそう♪
ゑびす家
天明年間創業の川魚料理の老舗。店舗は大正初期の建物で、古い歴史を感じさせてくれます。
だるまや
店内には懐かしのおもちゃがたくさん。ズラリと並ぶだるまは一見の価値ありです!
店先にあるレトロながちゃがちゃと、恋のおみくじもついつい気になってしまいますね♪ぜひ、恋の行方を占ってみては?
柴又門前とらや
柴又名物草だんごで有名なお店。『男はつらいよ』の第1作目から第4作目まで、寅さんの実家としてロケ地になりました。
淺野屋煎餅店
丸い大きな瓶に入ったせんべいが店先に並んでいる光景。すぐ目の前でせんべいを焼いている姿も見られますよ。
柴又帝釈天をお参りしよう
参道を歩いた先には柴又帝釈天があり、たくさんの参拝客で賑わっています。柴又帝釈天では庚申(かのえさる、コウシン)の日は縁日とされ、ご本尊である帝釈天板本尊をお参りすることができます。
庚申の日というのは、干支(えと)でいう「庚(かのえ)」と「申(さる)」の組み合わせの日で、60日おきに巡ってきます。縁日の由来は、かつてご本尊が所在不明になり、その後再び発見されたのが庚申の日であったからなのだとか。
「矢切の渡し」で気持ちのよい川風を楽しもう
柴又の参道歩きを楽しんで、帝釈天をお参りした後は、いよいよ「矢切の渡し」の渡し舟に乗ってみましょう。柴又から松戸まで10分足らずで行くことができます。
始まりはなんと江戸時代!
帝釈天から5分ほど歩くと、広々として気持ちのよい江戸川の土手に出ます。ここに矢切の渡しの乗り場があります。
矢切の渡しの始まりは、なんと江戸時代初期。当時は江戸への出入りの規制がとても厳しく、関所やぶりははりつけにされるような時代でした。そんな中、江戸川の両岸に田畑を持つ農民が、農地の耕作や日用品購入、寺社参拝のために自由に渡船で行き来できるように、と始まったのが矢切の渡しだったのです。今では都内で唯一残る渡し場なんだそうです。