5.定期的に虫歯や歯周病のチェックを
ブラッシングでの予防は理想的ですが、愛犬が嫌がってなかなかうまくケアできないこともあるかもしれません。口の中の状態を確認するだけでも口腔トラブルの早期発見につながります。
こんなところに注意して、定期的にチェックしてあげましょう。
- 口の中からイヤな臭いはしていないか
- 歯に穴が開いていないか
- 歯が黄色や茶色に変色していないか
- 歯茎が腫れて出血していないか
また、虫歯や歯周病にかかっていると、ごはんを食べるスピードが遅かったり、食べるのを嫌がったりすることがあります。食事の様子もしっかりと見てあげることが大切です。
6.動物病院での歯科処置
虫歯や歯周病になってしまったら
どんなにケアをしていても、虫歯や歯周病になってしまうこともあるかもしれません。もしも愛犬に虫歯や歯周病の症状が見られたら、できるだけ早く獣医師に診察をしてもらいましょう。
動物病院ではまず口腔内のチェックをし、歯周病による出血や、痛みで食事をとることができないなどの症状が出ていた場合には、歯石除去や歯周ポケット内の掃除、ポリッシング(研磨剤を使って磨くこと)といった歯科処置が行われます。
これらは重度の歯周病では有効な治療ですが麻酔が必要となるため、やはりこうなる前に予防はしっかりとしておきたいもの。
獣医師からデンタルケアの指導を受けることもできるので、進行する前に早めの相談を心がけましょう。
虫歯や歯周病だけではない!犬のお口のトラブル
虫歯や歯周病以外にも、口の中に腫瘤(しこり)ができることがあります。がんなどの悪性のものや、あまり心配のいらない良性のものもあり、飼い主さんでは判断がつきません。
病気の進行が始まっていることによって出血し、そこではじめて飼い主さんが気がつくケースもありますので、動物病院での定期的な口腔チェックをおすすめします。
7.まとめ
決して油断できない犬の虫歯や歯周病。大好きなおいしいごはんをいつまでも元気に食べてもらうためにも、生活環境の見直しや定期的なデンタルケアで、愛犬の口内環境をしっかりと整えてあげましょう。
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