暑い夏は涼をもとめて滝を見に行きませんか?身体がひんやり涼しくなるだけでなく、マイナスイオンたっぷりで心もリラックス。自然に触れれば日常の疲れや暑さでぐったりした身体も、きっと元気を取り戻すことでしょう。関東にある数ある滝のなかでも、とくにおすすめの滝をまとめました。写真を見るだけでも涼やかな気持ちになるかもしれませんね。
亀岩の洞窟(千葉県)
関東にある滝のなかでも近年話題となっているのが、千葉県君津市にある亀岩の洞窟。インスタグラムに投稿された一枚の写真から噂は広がり、幻想的な景観はまるでジブリの世界のようだと注目を集めています。季節や時間によっても目に映る光景に変化があるのも魅力的。とくに明け方、洞窟に朝日が差し込む光景はただただ美しく、目の前に広がる神秘的な景観にうっとりすることでしょう。
粟又の滝 あわまたのたき(千葉県)
養老渓谷の上流にあり、養老渓谷随一の景観を誇ります。落差30m、長さ100mのゆるやかな岩肌を流れ落ちる、千葉県で最も大きな滝です。一番の見頃は紅葉のシーズンを迎える11月下旬から12月上旬ですが、この時期はとても混み合います。なので紅葉シーズンほど人がいない夏に、涼を求めて訪れるにはおすすめのスポット。はだしになって川にはいるのも気持ちが良さそうですね。その場合はタオルをお忘れなく。
袋田の滝 ふくろだのたき(茨城県)
栃木県の「華厳の滝」、和歌山県の「那智の滝」と並んで日本三名瀑のひとつにあげられる「袋田の滝」。久慈川の支流滝川に架かるこの滝は、高さは120m、幅は73mの大きさを誇ります。大岩壁を四段に流れることから「四度の滝」とも呼ばれており、四季折々にさまざまな姿を見せるのが特徴的。秋には紅葉が美しく、冬には滝が凍結し神秘的。春には氷が溶け出し新緑が清々しく、夏には太陽の光にキラキラと輝く滝が、豪快に流れ落ちます。
華厳の滝 けごんのたき(栃木県)
48もの滝があると言われる日光周辺で、最もよく知られている滝です。中禅寺湖の流出口にあり、高さ97mの岸壁を一気に落下する様は壮大。和歌山県の那智の滝、茨城県の袋田の滝とともに”日本三大名瀑”のひとつに数えられます。
滝壺の近くにある観瀑台(かんばくだい)までエレベーター(有料)で行けるので、ぜひ近くでこの迫力を感じてみてください。滝の中段からは、伏流水によってできた十二滝と呼ばれる無数の小さな滝が流れ落ち、直線的な華厳の滝と相まって自然が作り出した造形美を楽しめます。晴れていれば虹が見えるかもしれません。
涼やかな夏はもちろん、紅葉の秋、滝が凍る冬の氷瀑、そして雪解けで水かさが増す春(5月頃)もおすすめです。
竜頭の滝 りゅうずのたき(栃木県)
先に紹介した「華厳滝」と「湯滝」と並ぶ奥日光三名瀑のひとつです。210mもの高さを誇るこの滝は、滝壺の近くが大きな岩によってふたつに分かれており、これが龍の角(頭)のようだとして「竜頭の滝」と名づけられました。滝のふもとにある「龍頭之茶屋」の奥には観瀑台があり、竜頭の滝を真正面に見ることが可能。滝が見える席もあるので、滝を見ながらお団子やお雑煮をいただくのもいいですね。
吹割の滝 ふきわれのたき(群馬県)
「吹割の滝」は群馬県でも人気の高い景勝スポットで、滝が巨大な岩を吹き割れたように見える独特の形状から「吹割の滝」と名づけられました。2000年に放送されたNHK大河ドラマ『葵 徳川三代』のオープニングに登場した滝としても知られています。
国の天然記念物に指定されており、”東洋のナイアガラ”と言われるほど、その姿は美しい。幅30m、高さ7m。見上げる滝ではなく、見下ろす滝というのも珍しく、迫力のその姿を驚くほど間近で見られることも人気の秘密です。