3.犬のアレルギーの治療方法?
アレルギーの治療は、その種類によって適したものがあります。
それぞれどのような治療が行われるのかを見ていきましょう。
アトピー性皮膚炎の治療
アトピー性皮膚炎は完治が難しいため、症状をコントロールしながら、皮膚を守っていくスキンケアが基本となります。
まずはステロイド剤や免疫抑制剤の投与によって、かゆみや皮膚の炎症を抑える。
そして皮膚のバリア機能を高めるスキンケアをしながら、定期的な診察を継続します。
血液検査によってアレルゲンを特定しておくと、再発や悪化を防ぐことができるでしょう。
食物アレルギーの治療
食物アレルギーの原因物質を避けることが治療となるため、その原因物質を特定するために除去食試験を行います。
それまで愛犬が食べたことのない原料のフードを2~3ヶ月間続け、元のフードに戻した時にアレルギー症状が出た場合、食物アレルギー陽性と確定診断されます。手作り食や加水分解されているフードを使って試すことも可能です。
また、アレルギー検査は除去食をする際の参考として利用されることがありますので、一度動物病院で検査してみるのもよいでしょう。
ノミアレルギーの治療
まずは駆除剤を使ってノミを駆除したのち、炎症を起こしている皮膚の治療を行います。部屋の中にノミがいる可能性が高いので、再発防止のためにも部屋の掃除もしっかりとしましょう。また、ノミの寄生によって他の病気を発症していないかも検査をし、必要に応じてその治療も施していきます。
4.犬のアレルギーの予防法
どのアレルギーも皮膚に強いかゆみをともない、愛犬にとっては非常につらいもの。 愛犬をアレルギーから守るため、飼い主さんにはどのようなことができるでしょうか。
■衛生的な飼育環境を
愛犬と過ごす部屋が汚れていたり、布団やクッションが汚れてはいませんか。
花粉やハウスダストをできるだけ減らすよう、こまめな部屋の掃除や布団、クッションなどの洗濯を心がけましょう。
■定期的にシャンプー、ブラッシングを
定期的なシャンプーやブラッシングによって、愛犬の体を常にきれいにしてあげましょう。そうすることによって皮膚の健康状態がしっかりと保たれ、外の刺激から皮膚を守るバリア機能も強くなります。
■ノミの定期駆虫
ノミアレルギーの予防として一番有効なのが、未然に予防薬を投与しておくことです。
獣医師と相談しながら、定期的に行いましょう。
5.まとめ
人間と同じように犬にもアレルギーがあり、それはかゆみをともなう、愛犬にとってはとてもつらいもの。 頻繁に体をかむ、なめるなどのしぐさは、そのサインかもしれません。
できるだけ早く動物病院へ行き、原因の特定からふさわしい治療を進めていきましょう。
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