すっかり初夏になり、徐々に薄着になる機会が増えましたよね。そうなると気になるのが二の腕のたるみや、ぽっこりお腹…。多様性の時代になり自分の体型を認めたいと思いつつも、ダイエットをしたくなってくる方も多いはず。そこで、女子SPA!が取材してきたダイエットをめぐる悲喜こもごもな体験談から、人気記事の一部を再録します(初公開2018年9月16日、情報は掲載当時のものです)。
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数年前から流行中の“糖質制限ダイエット”に手を出し、痛い目にあったという吉川美樹さん(仮名・35歳・アパレル)。いったい何が?
「きっかけは、彼氏が糖質制限ダイエットを始めたこと。私もちょうど体重増加が気になっていたし、『太る最大の要因は糖質』『脂質は実は太らない』といった話を聞かされるうちに興味を持ち、一緒に始めてみることにしたんです」
吉川さんはこれまで炭水化物を当たり前のように食べていたので、食生活はまさに一変。パンやお米を食べるのはランチのみとし、朝と夜は肉や魚、卵、チーズなどのどたんぱく質と脂質がメインのメニューを食べるようにしたそう。
「すると、半月足らずで体重が2キロ減。すっかりハマり、糖質制限系の本やネット記事を読み漁り、“糖は敵”とまで思うようになってしまいました」
糖質制限にハマりすぎて友達がいなくなる!?
“糖は敵”なのだから、もちろんランチの炭水化物も廃止。周囲にも「糖質制限中」を宣言し、平日は同僚とランチに行くのをやめ、お手製の炭水化物抜き弁当をひとり孤独にもしゃもしゃと食べていたとか。
「休日に友人と食事に行くときも、炭水化物メインのお店を提案されたら即却下。なかば無理やり肉メインの店に連れていった挙げ句、『体が炭水化物を欲すること自体に問題がある』などと演説。それでもライスやスイーツを頼んで食べる友人を、『将来後悔しないならいいけどね……』と憐みの目で見る始末でした」
そんな、糖質制限をしていない人にとっては嫌がらせのような行いを数か月続けた結果、友人からの誘いは激減。親友に「久々にゴハン行こうよ。焼肉!」とLINEをしたところ、「糖質制限してると外食大変だろうし周りも合わせるのキツイから、しばらくは人と食事しないほうがいいよ」と返事が。バッサリ切り捨てられてしまったのです。
「その返事を見て、悲しいとかショックとかいうより、友人のことを『あ~あ、愚かだな……』と思いました。でも、ちょうどその頃、糖質制限を勧めてくれた彼氏と別れてしまい、気づけば週末はいつもひとり。孤独感にさいなまれ始めたうえ、お弁当の仕込みや外食できる店探しにもだんだん疲れてきて、『周りにまで押し付けることはなかったな』と少しずつ反省の気持ちが出てきました」
もはや体重もあまり変化せず、明らかにやる気は減退。それでも習慣となった糖質制限は続けていたそうですが、今度は体に異変が。