「年収1,000万円」は、お金持ちになるための目標として設定されることもありますが、実は年収1,000万円は「生活が苦しい」と言われることも多いのです。年収1,000万円の人の生活が苦しい理由を知り、対策を考えていきましょう。

年収1,000万円で生活が苦しいのはなぜ?

年収が1,000万円もあれば、贅沢な生活ができると思っていませんか。

国税庁の「平成29年分 民間給与実態統計調査」によると、男性で年収1,000万円以上の人は、6.9%しかいません。そのため、贅沢ができる状態だと考えてしまいます。実際、残りの93.1%は年収1,000万円以下ということになりますので、少数派のお金持ちという印象です。

しかし、年収1,000万円の人と平均年収の人の間には税金面で大きな違いが存在するのです。日本は累進課税のため、年収が増えれば増えた分だけ高い税率が課せられます。課税所得が「695万円を超え、900万円以下」の税率が23%なのに対して、「900万円を超え、1,800万円以下」の税率は33%となり、課税所得が900万円を超えると税率が上がるというわけです。

年収1,000万円を超えると生活水準が上がりすぎる?

年収1,000万円を超えると、一つの「基準」をクリアしたような気持ちになります。大台を超えると、お財布のヒモが緩みがちで、旅行の回数が増えたり、付き合いの食事回数が増えたりします。そのようなことが積み重なり、日々の出費額が増えていくのです。

年収が増えたと思っていたら、税負担は重くのしかかり、出費も知らず知らずのうちに増えているため実際には生活が苦しいと感じてしまうのです。また、子供の手当てなどの補助金が削られてくることも大きく関係してきます。