1杯300円前後からと格安ながら、満腹感・満足感も得られる「丸亀製麺」。実際のところどれくらいの原価率なのか、果たしてちゃんと儲けはあるのか、気になるところですよね。そこで今回は、街のうどん屋さんに丸亀製麺の原価率について聞いてみました。

今や世界中で親しまれる存在に。丸亀製麺は20年で1,000店舗達成

(写真=PIXTA)

 

香川名物の、コシのあるうどんをメインに扱う「丸亀製麺」は、街角やショッピングセンターなど、日本中の至るところで目にします。日本だけではなく、海外でも店舗を増やしており、定番商品だけではなくその国の食文化に合わせてローカライズした商品も人気を集めています。

丸亀製麺がつくられたのは2000年の11月で、それから20年あまりで急激に成長してきました。現在では、海外も含めてなんと1,000店舗を出店しています。

丸亀製麺のおよその原価率は?

(写真=PIXTA)

 

丸亀製麺のうどんは、いちばん安い「釜揚げうどん」の並が290円(税込)で食べられます。その他のうどんメニューも300~400円台、いちばん高い「辛辛牛焼肉冷麺(※季節限定商品)」でも並は720円(税込)です。

気になる原価率をチェックしてみましょう。丸亀製麺などを運営する「株式会社トリドールホールディングス」が発表する2019年度の有価証券報告書によれば、グループ全体で約26%です。飲食店の原価率は30%前後が目安とされているので、26%というと目安よりはやや低い数値と言えるでしょう。ただしこれは、丸亀製麺以外に経営しているカフェなどの数字も含みます。

なお、丸亀製麺のみの売り上げでは、原価と販売費や一般管理費が占める割合は約86%で、利益率は売り上げの約14%です。飲食店の利益率は平均が9%弱なので、飲食店として優良な数字と言えます。