これから整体師を目指す方の中には「忙しくてスクールに通う暇がないから、独学で勉強しようかな」と考える方もいるでしょう。

ですが、専門的な知識や技術が必要な整体師を、独学で目指すのは難しいかもしれません。

今回は独学で整体師を目指す方法や、オススメしない理由についてご紹介します。

整体師は資格なしの独学でもなれる?

整体師の資格はすべて民間資格であり、資格がないと整体師をしてはいけない、ということはありません。

ですから、極端に言うと「整体師になる!」と言えば、今すぐにでもなることはできるので、独学でも整体師になれないことはありません。

注意しなければならないのが、整体師と似た職業である「あん摩マッサージ指圧師」や「柔道整復師」は国家資格が必要です。

これらの国家資格を取得している場合は、屋号に「整骨」「接骨」「マッサージ」と言った文言を使用できますが、そうでない場合は使ってはいけないのも注意すべきポイントです。

整体師の資格を取らず独学で学ぶメリットとは?

『YMCメディアカルトレーナーズスクール』より引用
(画像=『YMCメディアカルトレーナーズスクール』より引用)

独学で整体師を目指すメリットは、以下の2点です。

  • 費用が少なく済むこと
  • 自分のスケジュールに合わせて学べること

整体師の民間資格は種類が色々ありますが、安いもので10万円程度、じっくり学ぶものでは100万円程度かかるものまであります。

費用がかさむ分、学べることはたくさんありますが、安いと言える値段ではないかもしれません。

そして、仕事や育児などが忙しい方は、なかなかスクールに通う時間を作るのが難しい事情もあります。

そんな場合は、本やDVDなどから独学で整体を学ぶのは、自分のスケジュールに合わせられる点がメリットと言えます。

整体師の資格を取らず独学で学ぶデメリットとは?

整体師は、資格なしでも目指すことはできます。

整体師は独学でも学べますが、独学ならではのデメリットも少なくありません。

資格を取らずに独学で整体師を目指すデメリットをご紹介します。

知識が偏る

今はネットやDVDなど色々なツールがあり、整体師に必要な情報も自分で探して学ぶことができます。

ですが、客観的な指導もなしに、ひとりで学ぶのは知識が偏ってしまうものです。

やっぱり、何人も整体師を輩出しているスクールでは、講師が自分に足りないものを客観的に指導してくれる上に、バランスの良いカリキュラムで学ぶことができます。

人から学ぶことで、自分の知識や技術を客観的に見てもらい、足りないものを補うことができるのです。

安全ではない

整体師は、お客様のカラダを預かる責任重大なお仕事です。

知識や技術が足りないと、施術を行ったせいでお客様の体調が悪化してしまう恐れもあります。

独学では、スクールに比べて実際に人のカラダに触って技術を実践する機会も少なく、整体師としての適切な技術が身につきにくいと言えます。

そのような状態で整体を行うのは、安全ではありません。

安全な施術が行えないと、就職できたとしてもお客様の足が遠のく原因になってしまうでしょう。

独学では、安全に施術を行うのが難しいのがデメリットのひとつです。

信頼を得にくい

独学で整体師になると、信頼を得にくいのも大きなデメリットになります。

整体院やサロンに就職活動をする時も、場所によっては資格がないと落とされてしまいます。

就職できた後でも、資格を持っていない整体師ですと、相当コミュニケーション能力が高くない限り、初対面のお客様からの信頼を得るのが難しいのも事実です。

整体師の資格を取得することは、時間とお金をかけて整体について学んだ、という証になります。

しっかり整体について学んだ証がある整体師の方が、色々な面で信頼を得やすいのです。