アウトプット重視の教育で「伝え方」を鍛え上げ優れた指導者を育てたい

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

本講座では、「機能解剖学」(約10時間)に加えて「生理学」(約4時間)と「身近な傷害」(約2時間)についても学ぶことができます。

人体の構造や機能に関して、現場で必要とされる知識に特化したカリキュラムとなっています。

合計約16時間というボリュームに圧倒されるかもしれませんが、1本の動画は約15分に収まっており、忙しい人でも隙間時間を活用して学習しやすいように工夫されています。

「根を詰めて勉強するのではなく、各自のタイミングで自由に学べることも本講座のメリットの一つ。また、約15分の動画内でも伝える内容を徹底的に厳選し、『もっと知りたい』と思えるような余地を残しています。掘り下げて説明したくなるところをグッとこらえ、入門編の主旨を逸脱しないよう上手に『引き算』することに苦労しました」

もう一点、本講座が特徴的なのは、1つの物事を複数の方法で説明していることです。

例えば、機能解剖学で筋肉の動きを解説する場面では、同じ動きを3Dアニメーション、平面イラスト、スライド、そして清水氏自身の身体という4つのツールを使って見せています。

「人によって、すっと頭に入ってくる表現方法は異なるでしょう。そのため、できるだけ多様な表現方法を提示するように意識しています」

こうして習得した知識は、自分の中だけにとどめておくものではないと清水氏は言います。

「インプットしたものは患者さんや顧客に還元できるようアウトプットすることが、さらなるインプットにつながります。本講座で学んだ受講者たちが実践を重ね、いずれは指導者として一緒にお仕事ができる日が来ることを願っています」

後進の育成に力を注いできた清水氏は、現役トレーナーのスキルアップを図る『清水塾』も主催しています。

そこでも指導の中心になるのは「より良く伝える方法」、つまりアウトプットの技術。

「私が目指しているのは『誰よりも分かりやすい』『やる気になった』と言ってもらえるようなトレーナーを育成すること。伝え方に焦点を合わせた指導者教育こそ、自分が果たすべき役割だと感じています」

また、IHTAアドバイザーの一人としては、「身体のレベルアップ」に焦点を合わせた活動を展開していきたいと言います。

「マイナスからゼロに引き上げる『治療』や『回復』が大切なことは言うまでもありませんが、身体的パフォーマンス向上によりゼロからプラスへ導くことも大切です。超高齢社会を迎えた日本だからこそ、『99歳の時より100歳の時のほうが元気』と感じてもらえるような働きかけが求められるはず。そうした視点から、人々の健康増進に貢献していきたいと考えています」

清水忍プロフィール

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

インストラクションズ代表、トレーニングジム〈IPF〉ヘッドトレーナー。 一般社団法人 国際ホリスティックセラピー協会(IHTA)アドバイザー、全米スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/E-PC)、NESTA JAPANエリアマネージャー。

メジャーリーガー、西武ライオンズや広島カ ープをはじめとするプロ野球選手のパーソナルトレーナーの他、トップアスリートのパフォーマンス 向上をサポートしている。 健保組合の糖尿病対策セミナーの指導者、スポーツ・医療系専門学校の非常勤講師としても活動。書籍の監修を務める。雑誌「Tarzan」やテレビなどの出演も多数。講師として輩出してきたトレーナーの人数は数千人に及ぶ。

提供・yoganess



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