シングルマザー(シングルファーザー)や、夫の帰りが遅いなどの理由で、ママ(パパ)一人で育児すべてをこなす「ワンオペ育児」中でも一番過酷な育児の一つと言われる『お風呂』。今回は、そんなワンオペ入浴に役立つお風呂の入り方と上手に入れるコツをご紹介します。

ワンオペ育児のお風呂の入り方

お風呂に入るときは、まず赤ちゃんのお尻まわりをきれいにしたら、一緒にお湯に浸かって身体を温めてあげましょう。この時、お湯の温度は赤ちゃんに合わせて、大人にとってはぬるいぐらいでちょうどいいです。赤ちゃんの身体が十分に温まったら、お湯から上がり、ベビー用のボディソープで頭から優しく洗っていきます。この時の手順は沐浴で練習した通りで大丈夫です。お顔はお湯で濡らしたガーゼでやさしく拭いてあげましょう。

赤ちゃんの全身を洗い終わったら、もう一度お湯に入って赤ちゃんの身体を温めます。赤ちゃんは自力で体温を保つ力が弱いので、裸になる浴室ではこまめに身体を温めてあげましょう。そして赤ちゃんの身体が温まったら、一緒にお湯から出て、急いで親自身の身体を洗います。最後にもう一度一緒に温まって、お風呂は終了です。

自分の身体はゆっくり洗えないし、お湯はぬるいし、全くお風呂でくつろぐことはできません。でも大事なのは親自身が赤ちゃんとの入浴を楽しむことです。そうすれば、赤ちゃんもお風呂を楽しみに思って、ご機嫌で協力してくれるかもしれませんよ。

 

お風呂に入る前の準備

まず脱衣所、もしくはお風呂を出てすぐのところに、赤ちゃんを拭くためのバスタオルを用意しておきましょう。赤ちゃんのお着替えとおむつの準備も済ませた状態にしておきます。

お着替えの前にベビーローションなどを使用する場合、赤ちゃんを拭くバスタオルの他にも赤ちゃんを寝かせて作業するバスタオルが必要です。

小さな頃からベビーローションを全身に使っていると、湿疹知らずの丈夫な肌を作ってくれるのでおすすめです。親自身の身体を拭くのは赤ちゃんの後になりますから、自分用のバスタオルの準備もしておきましょう。バスローブがあると、さっとはおるだけで赤ちゃんのお世話に移行できるのでとても便利です。

バスグッズを用意する

 

赤ちゃんが座れる月齢になっているなら、バスチェアがあれば赤ちゃんを座らせておけるので導入するといいでしょう。ただし、赤ちゃん自身が椅子から抜け出すくせがあるなら注意が必要です。大人しく座っていられる性格の子であれば、バスチェアは有効でしょう。

また、バスマットは赤ちゃんが転んだ際や、誤って赤ちゃんを落としてしまった際に衝撃を緩和してくれます。お風呂場の床と赤ちゃんの接触を阻んでくれる効果もあるものですので、バスマットは日々洗って乾かし、清潔に保ちましょう。

スイマーバは近頃人気のグッズですが、使用中は一瞬たりとも赤ちゃんから目を離してはいけません。スイマーバで赤ちゃんを泳がせている間に自分自身のことをする、ということが出来るものではなく、赤ちゃんを遊ばせるおもちゃとして考えましょう。

浴室内・脱衣所も温めておく

可能であれば浴室、脱衣所を温めておきましょう。赤ちゃんは寒がりですから、お風呂上がりはすぐ身体が冷えてしまいます。パジャマを着せ終えるまで身体が冷えないように環境を整えてあげたいですね。

また、入浴の始めだけ肌着を着せたままお風呂に入るという方法もあります。肌着を着せて浴室に入り、少しずつシャワーをかけて身体を温めることで、赤ちゃんに裸で寒い思いをする時間を与えず、快適に入浴してもらうアイディアです。

ママが助かる便利グッズ

ワンオペ入浴においてお風呂上がりは時間との勝負です。そんなとき、バスローブは心強い味方になってくれます。床を水浸しにせずに済みますし、親自身も寒い思いをせずに済みます。髪の毛が長い場合は、さっと髪をまとめられるグッズがあると良いでしょう。

ワンオペ中は髪の毛が短い方が何かと便利ですが、長い髪を維持したい場合、髪から落ちる水滴が赤ちゃんにかからないように工夫が必要です。便利な世の中ですからいろんなグッズを活用して、自分らしさを保ったまま赤ちゃんと楽しくお風呂に入りたいですね。