レーダーチャート

今回は、カップ焼きそばの味の要素として、

1.うま味
2.塩味
3.甘味
4.辛味
5.濃厚さ/コク
6.麺の固さ
7.麺の太さ
8.具の量

の8項目を設定し、
各項目について5点満点で味覚評価(採点法)を行いました。

結果は、以下の通りです。

緑色が、「UFO」、茶色が「ペヤング」、赤色が「一平ちゃん」を示します。

 

 

原材料表示と味覚評価の関係

次に、原材料表示を見比べてみます。

【UFO】

【ペヤング】

【一平ちゃん】

まとめると以下のようになります。

【UFO】
油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、しょうゆ、香辛料)、
ソース(ソース、糖類、植物油脂、還元水あめ、食塩、香辛料、ポークエキス、ポーク調味油、たん白加水分解ブル、香味油)、
かやく(キャベツ、味付豚肉、青のり、紅生姜)

以下食品添加物
加工でん粉、カラメル色素、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、かんすい、香料、酸味料、グリセリン、ベニコウジ色素、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE)、炭酸Mg、ビタミンB2、ビタミンB1

【ペヤング】
油揚げめん(小麦粉、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、
添加調味料(ウスターソース、糖類、たん白加水分解物、食塩、香味油、ビーフエキス、香辛料、ビーフ風味調味料)、
かやく(キャベツ、味付け鶏ひき肉、ごま、香辛料、アオサ、紅生姜)

以下食品添加物
カラメル色素、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(グァーガム)、酸味料、かんすい、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、重層、ビタミンB2、甘味料(カンゾウ)

【一平ちゃん】
油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、ソース、糖類)、
ソース(ソース、からしマヨネーズ、糖類、香味油、植物油脂、食塩、たん白加水分解、ソース加工品、香味調味料、ポークエキス、香辛料、醸造酢)、
かやく(キャベツ、味付豚肉)、
ふりかけ(香味調味料、マヨネーズ風ソースフレーク、アオサ、紅しょうが)

以下食品添加物
カラメル色素、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、かんすい、酸味料、増粘剤多糖類、香料、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE)、炭酸マグネシウム、カロチノイド色素、ビタミンB2、ビタミンB1

 

このようにして、原材料を比べてみると、
3社のカップ焼きそばの違いが見えてきます。

 

まず、麺(油揚げめん)に着目すると、

「UFO」と「ペヤング」にはソースが含まれていませんが、
「一平ちゃん」には、ソースが練りこまれていることが分かります。
実際に味覚評価でも、「一平ちゃん」はソースの味を濃く感じました。

 

続いて、ソースに着目すると、

「UFO」や「一平ちゃん」には、ポークエキスやポーク油が利用されています。
「ペヤング」には、麺にはラードが含まれているものの、
ソースには、ビーフエキスやビーフ風味調味料が使用されています。
つまり、「ペヤング」は、牛のうま味やコクを表現されているということが分かります。

 

さらに、かやくに含まれるお肉にも違いがあります。

「UFO」と「一平ちゃん」は、味付豚肉ですが、
「ペヤング」では、味付鶏ひき肉が使用されています。

お肉に違いがあったなんて、知っていたら少し自慢できそうですよね!

 

それでは、それぞれのカップ焼きそばの特徴について述べていきます。

 

「UFO」の特徴

「UFO」は、麺がとにかくもっちもちしている印象でした。
なので、カップ麺ではなく、生麺の焼きそばのような食感でした。
(味覚評価でも「麵の太さ」の項目が圧倒的に高い結果でした)

また、ソースは甘さが強く、濃いのコクのあるソースで、
もちもちとした太めの麺と相性がばっちりでした。

うま味も最も強く感じました。

 

 

「ペヤング」の特徴

「ペヤング」は、細めで、コシのある麺が特徴だと思いました。

付いているソースと麺をしっかり混ぜても、
やや味が薄めで、あっさりとした印象を受けました。
(味覚評価でも「濃厚さ/コク」の項目がかなり低い結果でした)

量が多いので、途中で濃いめに味付けした納豆を入れたらおいしかったです。

 

 

「一平ちゃん」の特徴

「一平ちゃん」は、味が強いので、一口目にかなりインパクトがあります。

麺は、「ペヤング」と同じくらい細くて、これぞザ・カップ焼きそばの麺です。

原材料表示で確認した通り、油揚げめんに元々ソースが練りこまれているので、
それだけでも充分にコクを感じます。
そこに、さらにからしマヨネーズでコクを足しているので、
コクが増し増し、からしの程よい辛味がアクセントになり、食べ飽きません。

 

 

おいしさの評価

これらを受けて、日本味覚協会では、僭越ながら
各個人が感じた「おいしさ」について、5点満点で評価をさせて頂いております。

その結果はこちらです!

「カップ焼きそば」を評価する上でのポイントは、「ソースの味のバランス」です。

「ペヤング」は、コシのある麺で、他2つと比べると、ソースの味がやや弱く、
あっさりとした印象で、少しだけ物足りなさを感じてしまいました。

「UFO」は、もっちもちのインスタントっぽくない麺で、
ソースの味が最も濃く、甘味が強かったです。
甘いソースが好きな方にはおすすめだと思います。

そして、「一平ちゃん」は、からしマヨネーズによって、
元々濃くて、コクのあるソースに、からしの程よい辛味もプラスされて、
ソースのうま味、塩味、甘味、辛味のバランスが最も整っていました。

よって、今回の「カップ焼きそば」食べ比べは、「一平ちゃん」が1位となりました!!!!

以上が、「カップ焼きそば」の食べ比べでした。

 

なお、日本味覚協会ではこのような味覚評価(商品評価)をインスタグラムにて公開しています。
よろしければフォローしてみてくださいね!

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本日のまとめ
・「UFO」は、もちもちの麺に甘めソース、もちもち食感、甘党、濃いめ味付が好みの人にはたまらんね。
・「ペヤング」は、意外とあっさり、オーソドックス。これはアレンジの幅が荒川級(日本一の川幅を誇る)
・「一平ちゃん」は、からしマヨネーズで、コクが増し増し、おいしさも増し増し、大盛りじゃ足りない。
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提供・味覚ステーション