すっかり初夏になり、徐々に薄着になる機会が増えましたよね。そうなると気になるのが二の腕のたるみや、ぽっこりお腹…。多様性の時代になり自分の体型を認めたいと思いつつも、ダイエットをしたくなってくる方も多いはず。そこで、女子SPA!が取材してきたダイエットをめぐる悲喜こもごもな体験談から、人気記事の一部を再録します(初公開2018年9月23日、情報は掲載当時のものです) ============= 一人でやるとモチベーション切れを起こしがちなのがダイエット。夏になると必要にかられて始めてみても、すぐに気が抜けて挫折してしまう方も多いものでしょう。
「それならみんなでやればいいじゃん!」好きな人ができて痩せたいと思い始めた亜美さん(仮名)。彼女がおこなったダイエットは、大学時代の仲良し3人組を巻き込んでおこなうグループダイエットでした。
写真はイメージです(以下同じ)
基本的には専用のグループラインを作り、毎日食べたものやしたこと、愚痴などを報告しあい、お互い痩せていこうというもの。これが意外な効果を発揮し、また意外な修羅場を生んでしまったのです。
グループダイエットの効果はいかに!
亜美さんが声をかけたのは、同級生の理沙さん(仮名)とひろみさん(仮名)。理沙さんは運動が好きだったので、運動を中心に。ひろみさんは自炊が得意なため、ダイエットレシピの考案を中心にグループラインは盛り上がります。
「最初は正直、すごくいい感じに進んでいました。私が発起人なので、毎日食事報告や運動、体重報告もしていましたが、2人もそれにつられるカタチで頑張ったことや我慢したことを報告しあっていました」
こうして亜美さんの体重は3キロほどスルスルと落ちていったそうです。
「私は3キロ、理沙は2キロ、ひろみは多分4キロくらい落ちてたんじゃないかな。こうしてみんな痩せたので、海に行きたいねってなりまして、私はそれなら好きな人(同じく同級生)も誘ってもいい?と提案し、男女6人で海に行くことになりました」
まるで青春の1ページのようなやり取りですが、この6人旅行が、友達関係にヒビを入れてしまうとは。このとき亜美さんは思ってもいなかったそうです。
ダイエット成功をきっかけに狂い始める友情
「ちなみに2人は、私がKくんを好きなことは知っていました。だからいまさら『手を出さないで』とも言わなかったのですが……その日の夜、お酒が入ったことにより事件はおきました」
その日の夜は民宿にとまり、6人はお酒をしこたま飲み続け、亜美さんは途中で酔いつぶれてしまったそうです。そのまま朝まで起きることはなかったそうですが、朝になるとちょっとその場の空気が変わっていたんだとか。
「その時、一瞬アレ? って私も思いました」そう話す亜美さん。パッと見たところ、ひろみとKくんが親密になっている気がしたのだとか。
「事前に好きな人を伝えていたし、ひろみは他に好きな人もいると言っていたので、まさか2人があの晩付き合い始めたなんて、その時は思いもしませんでした」
ちなみにひろみさんとKくんが付き合ったことは、このとき亜美さんを除き、全員が知っていたのだとか(笑)。
ひろみさんとしては、片思いをしていた亜美さんがなるべく傷つかないようにと配慮したつもりだったのかもしれませんが……この選択が後日、女のケンカを生み出します。
「当然2人が付き合っていることは、少しして私も知りました。というか、夏の旅行以来、なんかグループラインも静かになり、妙にひろみはよそよそしくて、違和感は確信にすぐ変わりました」
こうして亜美さんはひろみさんを呼び出し、事実確認をおこないました。ひろみさんは付き合っていることを告白。亜美さんもデキてしまったことは仕方がないと、二人を応援することにしました。
「その時は落ち込みましたが、友達の恋だしと自分を納得させました。でもその晩、ひろみは狂ったようなノロケをしてきたんです」