自分の思い通りにカスタマイズできるのが自作パソコンの魅力ですが、さらにPCケースもDIYできることはご存知でしょうか。自分だけのPCケースは、より一層思い入れが深くなりますよ。そこでこの記事では、素材別に作り方を紹介しています。ぜひ、挑戦してみてください。

PCケースを自作するために必要な材料

①アルミ製PCケースの材料・道具

アルミ製自作PCケースの素材は、フレームで使うアルミアングルと、箱型に形成するアクリルがメインとなります。どちらもホームセンターで購入可能です。また、電動ドリルはホームセンターでレンタルできます。塩ビパネルは防塵フィルターを作成する際に必要なので、覚えておきましょう。

アルミ製PCケースの材料・道具

アルミアングル

アクリル

ゴム版

鉄製定規

電動ドリル

金ヤスリ

Pカッター

ネジ

アクリル用接着剤

塩ビパネル

ノコギリ

②木製PCケースの材料・道具

木製自作PCケースの素材は当然木材ですが、内部を確認できるよう一部アクリル板を使用しています。ちなみに前面部に設置するボタンは、電源部分とリセット部分のスイッチです。さらに視認性が高まる電源ランプと、HDDアクセスランプを取り付けています。USBコネクタは利便性向上のため2つ用意しましょう。

木製PCケースの材料

7mm桐板

1mmアクリル板

ネジ

電源スイッチ

USBコネクタ

塩ビパネル

③アクリル製PCケースの材料・道具

【DIY】PCケースは自作出来る!素材別の作り方をご紹介!
(画像=『BELCY』より引用)

アクリルはホームセンターや通販で購入できます。ちなみに、Pカッターはアクリル、カッターは薄いパーツを切断するのに使うので、両方用意しましょう。また、接着剤はアクリル専用のものを選ぶようにしてください。他の接着剤で代用すると、強度が弱まる可能性があります。

アクリル製PCケースの材料・道具

アクリル(5mm)

カッター・Pカッター

差し金

ドライバー

アクリル用接着剤

ヤスリ

ドリル

【アルミ製】PCケースのDIY方法

作り方①アルミアングルの切断

【DIY】PCケースは自作出来る!素材別の作り方をご紹介!
(画像=『BELCY』より引用)

アルミアングルを切断する箇所を決めるため、まずけがきを行います。定規を使いながら、アルミアングルに直接ペンで印を付けていきましょう。印を付けたら、その後ノコギリで切断します。切断を終えたら、電動ドリルで穴を開けましょう。穴を開けたら面取り加工をし、金ヤスリで研削します。

作り方②アクリルの切断・スイッチングユニットの組み立て

【DIY】PCケースは自作出来る!素材別の作り方をご紹介!
(画像=Photo by Scott Brown、BELCYより引用)

材料の切断が終わったら、スイッチングユニットを組み立てます。まずPカッターを使って、アルミ製自作ケースの素材となるアクリルを切断しましょう。その後アルミアングルと同様に、電動ドリルで穴を開けます。スイッチングユニットの素材はアクリルなので、専用の接着剤を使いましょう。

作り方③フレームの作成

切断したアルミアングルを組み立て、ケースのフレームを作成します。ドリルで開けた穴にネジ止めしていきましょう。フレームを塗装する場合は、先にメタルプライマーを塗布することで、塗料が剥がれにくくなるのでおすすめです。その後、金属対応の塗料スプレーを使って塗装しましょう。

作り方④防塵フィルターの作成

【DIY】PCケースは自作出来る!素材別の作り方をご紹介!
(画像=Photo by 、BELCYより引用)

防塵フィルターに使用する塩ビパネルを、ノコギリでまず切断します。塩ビパネルのくり抜く部分は、電動ドリルを使って少しずつ開けていきます。くり抜いた部分は金ヤスリで研削しましょう。その後、接着剤を使ってフィルターを取り付けます。

作り方⑤箱部分の作成

【DIY】PCケースは自作出来る!素材別の作り方をご紹介!
(画像=Photo by Moto "Club4AG" Miwa、BELCYより引用)

アルミフレームに合わせてアクリルを切断し、ケースが箱状になるよう準備します。アクリルをフレームに合わせて、ネジ止めする部分を電動ドリルで穴開けしましょう。アクリルを取り付ける前に、スイッチングユニットは先にフレームに取り付けておくのがポイントです。

作り方⑥ケース内にCPU機器を設置

【DIY】PCケースは自作出来る!素材別の作り方をご紹介!
(画像=Photo by Dāvis Mosāns、BELCYより引用)

ケース内部に、電源ユニットやマザーボード、HDD、排気ファン等の機器を設置していきます。このとき各パーツが触れ合わないよう、アルミアングルを使って位置を固定し、ネジ止めしましょう。ケースの底部に防塵フィルターを設置し、側面にアクリルを取り付ければ完成です。

PCケースを作る前に、パソコンを置くためのPC台を今一度考えてみるのはいかがでしょうか。実はPC台は、100均で購入することができます。お店別に分かりやすく紹介しているので、ぜひご覧になってみてください。

【木製】PCケースのDIY方法

作り方①木製PCケースの枠組みを作成

【DIY】PCケースは自作出来る!素材別の作り方をご紹介!
(画像=Photo by Filter Forge、BELCYより引用)

まずはHDDの個数を考慮しながら、木製ケースの枠組みを作ります。各HDDの隙間が密着しないよう、隙間を開けて取り付けましょう。HDDを上側に、そして下側には電源スイッチを取り付け、マザーボードを設置します。HDDの大きさによって異なりますが、大きめのものを取り付ける場合は、奥行45cm程度必要です。

作り方②背面にファンを設置

【DIY】PCケースは自作出来る!素材別の作り方をご紹介!
(画像=Photo by 、BELCYより引用)

木製ケースの内部に熱がこもるのを防ぐため、ノースブリッジの放熱板の背面に、ファンを設置します。大きさは60mmファンのものがおすすめです。ファンはホームセンターよりも、通販の方が種類豊富にあります。木製ケースの背面には、大小異なるサイズのファンが、2つ設置されている構造です。

作り方③電源スイッチ部分の構成

【DIY】PCケースは自作出来る!素材別の作り方をご紹介!
(画像=Photo by 、BELCYより引用)

電源スイッチとなる部分は、木製ケース前面の一部をくり抜き、代わりに塩ビパネルをはめています。そのため電源スイッチ部分が強調されるうえに、配線が透けて見えるのでおしゃれです。スイッチは電源とリセットの2つがあり、電源は上に、リセットは間違って押さないよう下の方に取り付けます。

作り方④左側側面部分の作成

【DIY】PCケースは自作出来る!素材別の作り方をご紹介!
(画像=Photo by Dāvis Mosāns、BELCYより引用)

左側側面部分は、透かせたい部分にアクリル板を取り付け、その周囲に木製の枠をネジ止めします。ケースの左側面は木製の部分を大幅に減らし、代わりにアクリルを使用しています。内部が透けて見えるようにするためです。アクリルはホームセンターで購入できます。最後に、ケース正面に縦長の排気口を開けて完成です。