アパレル販売は、体力勝負!
― 立ちっぱなしで体力勝負の仕事だというイメージがありますが、勤務時間や休みはどんな感じでしたか?
松井:体力のいる仕事だということは承知の上で入社しましたし、ある程度は覚悟してました。基本土日は休めないけど、平日の休みを謳歌できたのはよかったかな。
榎本:私も休みは取れましたけど、融通は利かなかったですね。シフト制のローテーション勤務ですが、休み希望は月2回通ったらいいほう。上の人から休みを入れていくので、かぶったら休めないんです。あとは体調不良でも休めない、這ってでも仕事に行かなきゃいけない。
― 早番1人だと開店作業をしないといけないですもんね。
榎本:それが、副店長になってからは早番シフトはほぼなかったんですよ。遅番もしくはほぼ通し出勤。
松井:そうそう、早番イコール通し勤務、帰れない。9時半出勤で閉店後にレイアウト変えて帰りは23時とかになるとさすがに鬼シフトだなと(笑)
伊藤:僕も春のフレッシャーズシーズンや年始の福袋販売時は忙しすぎて休めませんでしたね。8連勤とか、まさに体力勝負。
松井:連勤もありましたね、そして通し勤務。
伊藤:7連勤、休み1日挟んでまた7連勤とかね。
榎本:サービス残業も多くなかったですか?とりあえず退勤記録つけてからさあ仕事、みたいな。
松井:私も残業手当はなかったなあ。閉店後の業務が残業であるという意識は薄かったですね。
伊藤:僕のところは1分単位で残業代出てました。
松井・榎本:さすが大手!!
松井:あと、大変そうって言われるけど、立ち仕事は、案外すぐ慣れません?
榎本:そうそう、そこまで辛くはないですよね。
松井:それより体調が芳しくない時、例えば真冬に風邪気味で寒気がしてても薄手の春物を着なきゃいけない、なんて時のほうが大変だったなあ。
アパレルは人間関係が複雑って、ホントですか?
松井:よく「アパレルは女の世界だから大変」なんて聞くけれど、私は特に苦労した記憶はないです。自分がマイペースな性格だからということもあるけど、周りの人には恵まれていて、助け合って仕事ができていました。
榎本:店舗の規模にもよりますよね。少人数の店舗だと1日中2人きりで過ごさなきゃいけないので、関係性が築けていないと辛い時もある。あと、声かけ問題はなかったですか?接客してたら
「あのお客様、私が先にお声がけしたんだけど?」
って先輩に叱られちゃうとか。
伊藤:それはありました。予算を達成してない先輩に気を使って謎の譲り合いが発生したり。売上に直結することなのでシビアですよね。
松井:店舗として売上が上がるんだから、別に誰が先に声かけてもいいのにー。
榎本:そうは思わない人もいるんですよ!
伊藤:パートや派遣社員の方は人間関係に敏感なことが多くて、当たりの強い店長がいる店だとすぐ辞めちゃったり。そのフォローが大変な時はありましたね。
年齢を重ねても、販売員を続けられる環境だった
― みなさんが担当していたブランドのターゲット年齢層はどれくらいだったんですか?
伊藤:僕はフォーマルだったので、年齢は特に関係ないですね。幅広い。
松井:私は30代がターゲットのブランドだったので、新卒で入社した時は全然似合わなくて。実年齢とブランドイメージ間のギャップをどうにか埋めようと頑張って背伸びしてました。
伊藤:そういう時は、メイクでフォローするんですか?
松井:ですね。当時はかなりケバかったですよ(笑)
榎本:私は主に20代をターゲットとしたブランドでした。でも、20代前半〜30代後半と各世代をカバーするブランドがあり、洋服以外に小物やアクセサリーを扱う店舗もあったので、年齢を重ねても販売員を続けられる環境はありました。
業界ならではの厳しさはあるものの、好きなファッションの仕事に携わる喜びを感じて活躍していた3人。30代になっても働ける環境があったにも関わらず、3人が20代のうちに「脱・アパレル」した理由は?
後編につづきます。
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