日常で何気なく使っている「よろしくお願いします」という言葉ですが、実はこれはとても便利な日本語。よくよく考えてみると、初対面での挨拶やビジネスメールの締め、用をお願いする時など、使えるシチュエーションはとても幅広いのです。
そんな便利な「よろしくお願いします」は、英語に直訳しにくいフレーズでもあります。今回は、シチュエーション別に「よろしくお願いします」にあたる英語フレーズをご紹介します。
初対面での「よろしくお願いします」
写真はイメージ(以下同じ)
春は出会いの季節。自己紹介とともに「よろしくお願いします」と言う機会も増えることでしょう。初対面での「よろしくお願いします」として使える英語フレーズはこちら。
● “Nice to meet you.”
「初めまして」という意味のフレーズとして学校で学んでいますよね。直訳すると「お会いできて嬉しいです」という意味になります。第一声として言うのではなく、名前などを紹介した締めに言うのがナチュラルな流れです。下記がその一例です。
“Hi. I’m Haruko Tanaka. Nice to meet you.”「私の名前は田中春子です。よろしくお願いします」
● “It’s my pleasure to meet you.”
直訳すると「お会いできて光栄です」となります。こちらも初対面での挨拶に使えるフレーズ。“Nice to meet you.”よりも丁寧な言い方なので、目上の人などに対して使えます。
● “I’m looking forward to working with you.”
こちらは、直訳すると「一緒に仕事ができるのを楽しみにしています」というポジティブな挨拶です。職場や取引先など、これから一緒に仕事をする人に対する「よろしくお願いします」として使えます。
頼み事をする時の「よろしくお願いします」
仕事の依頼や頼み事の際にも使われる「よろしくお願いします」。そのようなお願いをするシチュエーションでは、次のようなフレーズで表せます。
● “Thank you in advance.”
こちらは「前もってお礼申し上げます」という意味のフレーズ。“in advance”は「前もって」という意味になります。相手にお願いした頼み事を相手が実行する前に、あらかじめお礼を言うという状況で使える言葉です。 しかし、あまり言い過ぎると、「お礼を言ってるんだから仕上げてくれますね?」というプレッシャーを与えてしまうニュアンスにもなりかねないので、使い過ぎには注意が必要です。
● “Thank you for taking care of it.”
直訳すると「ご対応いただき、ありがとうございます」というフレーズです。頼み事を引き受けてくれた相手に対して使えます。“take care of〜”は、「~の世話をする 」「~の対処をする」などの意味になります。