古着のイメージを高めた「Hanjiro」

 最後は古着屋「Hanjiro(ハンジロー)」。古着屋特有の店内に所狭しと服が並ぶ圧迫感はなく、店内は広々としたゆとりのスペースとなっており、のんびりアイテムをチェックできるありがたい空間だった。

 古着屋だけあってアイテムもあまり高くない。なにより、オシャレな店内の雰囲気も手伝い、当時は「古着=中古」というネガティブなイメージを持っていた筆者の古着に対する価値観を変え、服がほしくなると「とりあえずHanjiroに行くか」という気持ちにさせてくれた。

 しかし2012年、リサイクル古着屋「ドンドンダウン オン ウェンズデイ」を展開する株式会社Don Don upが、Hanjiroを運営する光商事の株式を100%取得したと発表。それ以降、HanjiroのTwitterは2015年8月にHanjiro福岡店の閉店を告げるツイートをして以降更新されておらず、「Hanjiro」と検索しても明確な情報が得られない。現在の状況は全くつかめないものの、Hanjiroは古着のブランド化に間違いなく貢献したお店であり、筆者は今でも感謝の気持ちを持っている。

「そう言えばあの店って見なくなったよな?」という振り返りは企業側からしたらたまったものではないが、トークテーマではとても盛り上がる。時には友達や家族と、懐かし話に花を咲かせてみてはどうだろう。

<文/高萩陽平> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 高萩陽平 恋愛系のメディアで多数執筆。10年前からmixiやスカイプちゃんねるなどでネットナンパに没頭。数年前からマッチングアプリに参戦して結果を出し続けている。元アイドル、100キロ越えのふくよかさんなど、多種多様な女性との交際歴を持つ。

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