5月1日付けで、ヤマダデンキが大塚家具を吸収合併した。法人としての大塚家具はなくなっても、大塚家具の店舗やブランドは存続するようだ。

大塚家具の吸収合併で振り返る「そういえば最近
(画像=『女子SPA!』より引用)

(画像:大塚家具 公式サイトより)

 今後、大塚家具がどのように展開するかは不明だが、数年後「そういえば大塚家具って見なくなったな~」と思うシーンが増えるかもしれない。今回は「そういえばあの店って見なくなったよな?」とふと頭を過ぎるお店についてまとめる。

100円ショップより1円安かった「SHOP99」

 まず「SHOP99(ショップきゅうきゅう)」を挙げたい。基本的に扱っている商品の税抜価格が99円という、「100円ショップよりも1円安い」という強烈なメッセージを放つユニークな店だ。加えて、コンビニのような店内の雰囲気ではありながら、生成食品も扱っており、いろいろ前衛的だった。

大塚家具の吸収合併で振り返る「そういえば最近見ない店」。ショップ99や東京チカラめしの今は
(画像=『女子SPA!』より引用)

かつて存在していたSHOP 99公式サイトのスクリーンショット (画像:米デジタルアーカイブ「ウェイバックマシン(Wayback Machine)」より)

 今でこそコンビニ各社がプライベートブランドを展開するケースは一般化したが、SHOP99は早くから力を入れており、店内にはスーパーやコンビニでは見たことのないパッケージの商品が並んでいた。特に印象深かったのが、コーラやソーダといったペットボトル飲料。味自体はよく覚えていないが、当時主流だった500mlより大きいサイズでとてもコスパが良く、喉を潤すことができた。

 ただ、2009年にローソンに吸収合併され、SHOP99の名前は完全になくなり、「ローソンストア100」(通称100円ローソン)に姿形を変えることに。街中で100円ローソンを見かけると、「以前はSHOP99だったのかな?」と思いを馳せてしまう。

100店鋪突破から今や3店鋪「東京チカラめし」

 次は、焼き牛丼の店「東京チカラめし」。2011年6月に1号店を池袋に構え、徐々に店舗数を増やして2012年には100店舗を突破。“牛肉を煮る”という調理方法が一般的な大手チェーンの牛丼とは違い、“牛肉を焼く”という斬新な調理法を採り、牛丼戦線に割って入ろうとした。

大塚家具の吸収合併で振り返る「そういえば最近見ない店」。ショップ99や東京チカラめしの今は
(画像=『女子SPA!』より引用)

(画像:東京チカラめしのプレスリリースより)

 しかし、徐々にその勢いは衰えており、2022年5月現在では全国に3店舗しかない。店名に“東京”と入っているものの、東京都には新宿西口1号店 の1店舗のみ。2021年11月に新宿西口1号店ではグランドメニューを一新するなど、生き残りをかけて必死にもがいている印象を受ける。

 とは言え、東京チカラめしは“オワコン”というわけではない。2021年6月に香港に香港ライセンス契約1号店をオープンさせ、その後も立て続けに展開。現在は香港に3店舗構えており、日本と同じ店舗数となってその地盤を確立しようとしている。「東京チカラめしを食べたければ香港に行かなければいけない」という未来が訪れるかもしれない。