大阪・東住吉/東部市場前駅エリアにある「ファラフェル/Falafel」の専門店「ゴールドファラフェル/GOLD FALAFEL」を紹介します。「ファラフェル」についても解説。
「ファラフェル/Falafel」の概要
ファラフェルを一言で説明すると「ひよこ豆のコロッケ」です。しかしコロッケとは作り方が違います。ファラフェルは、ひよこ豆を野菜(タマネギ、ニンニクetc)や香辛料(クミン、コリアンダーetc)と混ぜて一口サイズに成形したものを、素揚げします。
ファラフェルは中東料理と考えられていることがあります。なぜなら中東や地中海沿岸で広く消費されるからです。とくに地中海東岸/Eastern Mediterraneanで、(それこそに日本のコロッケのように)コンフォートフードとして親しまれています。
ファラフェル=レバント料理
中東の地中海東側の食文化は「レバント料理/Levantine Cuisine」と総称され、ファラフェルはレバント料理を代表する一品。レバント料理を母国料理とする国は、レバノン、イスラエル、シリア、パレスチナ、ヨルダンなどが挙げられます。
「ファラフェル=レバノン料理/イスラエル料理etc」といった見方も可能です。実際に、日本のイスラエル料理店では、ファラフェルをピタパン(中東の定番パン)ではさんだ「ファラフェルサンド/ファラフェルサンドイッチetc」が名物メニューとなっていることがあります。
レバント料理についてもわかる記事:「イスラエル料理」の徹底解説と定番メニュー43品
大阪のファラフェル専門店「ゴールドファラフェル/GOLD FALAFEL」
「ゴールドファラフェル」は、ファラフェルの専門店。「ファラフェルの専門店」としては、大阪で唯一のお店と言われています。なお、店名に「ファラフェル」がつくイスラエル料理店は、大阪や京都にいくつかあります(文末に詳細リンク有)。
ゴールドファラフェル=中東×ヨーロッパ
ゴールドファラフェルの名物はファラフェルサンドですが、「ヨーロッパの都会のファストフード」といったニュアンスも含まれています。「ファラフェル=中東料理/レバント料理」という印象を持たれがちですが、それだけじゃないアプローチなのが、ゴールドファラフェルの面白いところ。
ゴールドファラフェルのルーツはユニークで、ドイツで出会ったファラフェルをきっかけに、スウェーデンのレバノン料理店を経由して、大阪に着地したという流れ。ファラフェルの本場であるレバノン(レバント料理)と、中東出身の移民が多いヨーロッパの都会の屋台文化がブレンドされたような印象と言えるでしょうか。
文脈の持ち込み方が日本離れしているというか、2022年の日本においては、相当ハイブリッドな存在だと感じざるをえません。