デルフィニウムは青・紫・白など様々な花色を持ち、その種類は200以上です。品種はさらに多くあります。花言葉も数種類あり、ほとんどが良い意味なので花束によく使われます。和名の大飛燕草は、燕に似た花の形が由来です。ここではデルフィニウムの特徴や花言葉などをご紹介します。
デルフィニウムの花の特徴・名前の由来は?
デルフィニウムは美しい青が特徴の花
デルフィニウムは長い花序にたくさんの花をつけます。総状花序・散房花序と呼ばれる花のつき方で、青い花の集まりが縦に伸びている様子は鮮やかです。実際には青い部分は花弁ではなく萼片で、その中にある白い部分が本当の花です。
様々な青色が魅力的で、濃いもの・淡いもの・グラデーションがかったものまであり、目を楽しませてくれます。一重や八重など花の形状も豊富です。
デルフィニウムは青以外に紫や白など多彩な色がある
青だけでもバリエーションの豊富なデルフィニウムですが、紫・ピンク・白・黄・赤などの種類もあります。デルフィニウムは切り花として出回ることも多く、自宅に飾っても贈り物にしても、鮮やかな花色がその場を明るくしてくれます。デルフィニウムだけでも良いですし、他の花と合わせても素敵な花束になるでしょう。
デルフィニウムは地植えでイングリッシュガーデン造りに欠かせない花でもあります。品種・種類・花色などすべてが多様なので、庭を彩る花として人気です。
デルフィニウムと大飛燕草の名前の由来
デルフィニウムという名前の由来はギリシャ語のイルカです。イルカはギリシャ語で「delphis」と表記します。デルフィニウムの蕾が丸みを帯びたイルカの形に似ているとして、学名「Delphinium」になったと言われています。また、花言葉の「慈悲」にまつわるギリシャ神話があります。
海に落ちたところをイルカに助けてもらった青年がいました。イルカと親しくなった青年は、漁師たちが漁の邪魔になるイルカを殺そうとしていることを知り助けます。怒った漁師は青年の命を奪ってしまいました。イルカはそれを悲しみ、神に願って青年をデルフィニウムに生まれ変わらせてもらったという神話です。
和名の大飛燕草は燕が由来になっています。こちらは蕾ではなく開花した花の姿が「飛燕」、翼を広げて空を舞う燕に似ていることから付けられました。燕は日本で縁起の良い鳥ですから、デルフィニウムの幸せな花言葉にも合っていますね。
デルフィニウム(大飛燕草)の花言葉は?
デルフィニウム(大飛燕草)は色・種類・品種のように花言葉も多い
デルフィニウム(大飛燕草)はとにかく種類が豊富です。ですから花の色や品種によって様々な花言葉があります。ここでは、デルフィニウム(大飛燕草)の「色、種類、品種」がそれぞれ持っている花言葉をご紹介します。
デルフィニウム(大飛燕草)の花言葉|色別
青 | あなたは幸福をふりまく、あなたは幸せをふりまく、陽気さ、晴明、高貴、尊人、壮大、慈悲、誰もがあなたを慰める、あなたを慰める、尊大、傲漫、浮薄、変わりやすい、移り気、気まぐれ、わがままな美人 |
マリンブルー | 壮大な心、幸運をふりまく人、誰もがあなたを慰める |
パールブルー | 澄んだ瞳 |
紫 | 高貴、尊大 |
クリアラベンダー | 壮大な心 |
赤 | 無いものねだり |
ピンク | 清明、慈悲、自由気ままな暮らし、気まぐれ、移り気、心変わり |
ローズピンク | ありふれた愛 |
黄 | 移り気 |
白 | 誰もがあなたを褒める |
デルフィニウム(大飛燕草)の花言葉|品種別
スペースファンタジー | 無限の愛 |
ベラモーサム | 幸福をふりまくあなた |
トゥインクルホワイト | 可憐な瞳 |
プリンセス・カロライン | 気まぐれ |
さくらひめ | 可憐な乙女、君に微笑む、希望 |
マドンナ | 愛欲 |
デルフィニウム(大飛燕草)の花言葉|種類別とその他
エラータム系 | 清明、壮大 |
パシフィックジャイアント系 | あなたを褒める、慈悲、変わりやすい心 |
シネンシス系 | 消えぬ想い |
ベラドンナ系 | あなたは幸福をふりまく、あなたを幸せにします、清明、高貴、慈悲、壮大、壮大な心、尊大、移り気 |
原種系/ザリル | 晴明、頼れる人 |
西洋の花言葉 | 寛大、楽しみ、激しい愛着 |
その他 | 晴朗、口には出さない思いやり、人の心を読む、愛の伝達者、自由、軽やかさ、浮気 |
青いデルフィニウム(大飛燕草)はウェディングブーケや花束に喜ばれる花
デルフィニウム(大飛燕草)の花全体に共通する花言葉は「晴明、高貴、慈悲、尊大、傲慢」などです。少しはマイナスイメージの言葉もありますが、良い花言葉が多く花も美しいので贈り物として花束などにも使われます。また青いデルフィニウム(大飛燕草)はウェディングブーケに欠かせません。
欧米では青い色は幸せな未来を意味します。結婚式で花嫁が幸せになるために青いものを身に付ける「Something Blue」をご存知の方も多いでしょう。青はキリストの母である聖母マリアを象徴する色です。「純潔、慈悲、慈愛」などの象徴でもある聖母マリアの青は、花嫁に相応しい色だといえます。
デルフィニウム(大飛燕草)と並ぶ青い花のラークスパー(飛燕草)
ラークスパーは、和名が「千鳥草、飛燕草」という一年草の花です。ラークは英語で雲雀という意味で、和名にも鳥が使われています。花の姿がそう思わせる点はデルフィニウム(大飛燕草)と同じですね。
本来、デルフィニウム(大飛燕草)は宿根の多年草で、ラークスパーは一年草なので違う花です。しかし、暑さに弱いデルフィニウムは夏越しできないことが多く、ラークスパーと同じ一年草として扱われているため、あまり区別されていません。ラークスパーもウェディングブーケや花束によく使われています。
ラークスパー(千鳥草/飛燕草)の花言葉
青を含む全色 | 軽快、陽気、自由、野原の喜び、気まぐれ、私の心を読んで下さい、清明、高貴、正義、信頼、温和、忍耐、尊大、生意気、浮気、浮気心 |
ピンク | 軽快、活発、快活、陽気、自由、自由気ままな暮らし、移り気 |
紅 | 自由、清明、慈悲 |
紫 | 軽やかさ、軽快、信頼 |
ブルースプレー | 軽やかさ |
ジャイアントインペリアル | 生意気 |
ブルーピコティー | 平和主義 |
コーラスラベンダー | ひらめき |
セリバヒエンソウ | 華やかな雰囲気、陽気、軽薄 |