ギリギリを攻めて怒られることも…
物腰柔らかに見えて、ギリギリのところを攻めている仕掛人男子、寺井さん。「まずい棒」や、実現不可能だった「ガリッガリ君」の企画など。淡々と実現しているように見えて、大変な思いをしたこともあったとか……。
(画像:銚子電鉄「まずい棒」公式サイトより)
「令和に昭和のコンプラを持ち込むみたいなことをやってみたいと思ってるんです。でもある企画で、某社には電話したら開口一番、『訴訟を起こします』と言われました。心が折れそうになりましたね。また別の企画では、リリースを出したとたんに内容証明が届きました。昭和のコンプライアンスはだめだなって感じましたが、ギリギリのところまで攻めないと人の心に響かないって思うんですよね」
作家としても活動、業界の重鎮からにらまれる
ご自身が離婚式を行ってみたいと、離婚前提で結婚相手を募集したり、かなり挑戦的なこともしています。作家としても本をたくさん出していますが、業界の重鎮から潰されそうになったこともあるとか。
写真はイメージです。
「何度かお電話いただいて、本を出すなとか、テリトリーを荒らすなとお叱りを受けていました。一方的に30分以上話されて、『業界から消すからな』とまで言われましたね。私は何も答えようがなくてずっと『おっしゃる通りですね』と言ってました。でも、自分は彼の眼中にないと思っていたので、攻撃されるってことはある意味認められていたのかも、と思いました。ある時『お前、まさか録音してんじゃねえだろうな』って言われて、あっこの人は録音にビビる人なんだ、意外と人の子なんだなって思って、怖さが減ったというか。こちらも気持ちに余裕が出てきました」
目立った活躍をすると嫉妬されるのが業界の常ですが、育ちの良さで乗り切っています。でも、その人は寺井さんが映画関係の仕事をはじめたら急に優しくなって取り入ろうとしてきたとか……。
「圧力っていうのは弱さの裏返しですね」と、達観したように語る寺井さん。