「何でまたミスしちゃったんだろう…」誰しも必ずミスはしますが、私は人に比べてミスをする回数が多い気がする、何でなんだろう。と社会人なら悩むことでしょう。そこで今回は「なぜあなたは仕事でミスが多いのか?」と「ミスから立ち直るコツ」をお教えします。

誰でも必ずミスをすることはありますが、人と比べてミスをする回数が多い気がする……と悩んでいる人もいるのではないでしょうか? 時々のミスであれば上司や先輩も励ましながらカバーしてくれるものですが、あまりにも同じミスを繰り返したり、トラブルが続出してしまうと社内の雰囲気までもが気になってしまいますよね。そこで今回は「なぜあなたは仕事でミスが多いのか」という原因についてと、「ミスから立ち直るコツ」をお教えしたいと思います。

ミスをしてしまう原因は意外なところに! 世間では良いとされているアレが原因!?

仕事でよくミスをしてしまう人の特徴は? というと、「やる気がないから」や「頭が悪いから」という理由を思い浮かべるかもしれません。けれど、実際にはそんなことがない人でもミスをよくしてしまいます。それは何故なのでしょうか。

それは、ずばり「朝型人間だから」。

「朝型の人は、熱意もあって仕事にしっかり取り組んでそう」だと思う人もいるかもしれません。朝型人間は向上心が高く、自分にも厳しいからしっかり仕事もこなす……そんな印象を根本から覆す心理学の研究結果があるのです。

イタリアの心理学者ルチアノ・メカッティ博士が、390人を対象に「うっかり屋の特徴」を調べました。その結果、物を置いた場所や約束を忘れてしまうような、誰でもできてしまう“うっかりミス”をするのは、朝型生活を送っている人に多いということがわかったのです。

では、何故朝型人間はうっかりミスをしてしまうのでしょう?

朝早くから活動していると、エネルギッシュで前向きな気持ちになるのは確か。けれど、実はそれゆえに細かい物事に目がいかなくなるという特徴があるのです。みなさんもいつもより早く起きて活動を開始した時に「なんだか清々しい」、「頭がスッキリして意欲的に仕事に取り組める」なんて思った経験があるのではないでしょうか。ビジネスパーソンの基本は、早起きにあるのではないか? とすら感じてしまうほどです。

けれど実際には「あれ? どこでミスしたんだろう、まっいっか!」とポジティブに捉えすぎてて同じミスを繰り返したり、そもそものミスに気が付かず、言われて初めて気が付いた、みたいなことが起こりがち。なので、朝から活動をしすぎていることがミスが多い原因の1つかもしれないのです。朝活をすることは素晴らしいことではありますが、仕事に影響を及ぼしてしまうようであれば、朝活はやらない方が吉…? なのかもしれません。

基本ができていないから⁈ 基本中の基本、○○を癖づける

仕事をする上で大事なのが、メモを取ることです。

新しいことを覚えるためにも、失敗を教訓にするためにもメモは重要なものです。基本中の基本であるメモを取らない人は、ミスが多い傾向にあります。人間の記憶は、そんな長く持ちません。強烈な体験(ストーカー被害や事故など)や感情に沿った経験(修学旅行で好きな子と一緒に行動できた)は長時間記憶に残りやすいものですが、そうでない限りはある一定の時期を過ぎると忘れてしまうのです。

“エビングハウスの忘却曲線”というものがあります。これは「人間はどれくらいのスピードで物事を忘れてしまうのか」というのを表したものなのですが、記憶はだいたい一日過ぎると半分以上忘れられてしまうのです。そこで役に立つのがメモ。書いておけば、好きなときにそのときの記憶を甦らせてくれ、「次はこれをやらないようにしよう」とミスを予防することができます。そのメモが無いと、「あれ? 前回は何でミスをしちゃったんだっけ?」とうろ覚えになってしまい、やがて忘れたことさえ忘れてしまいます。職場でイキイキ働くためにも、恥をかかないためにもメモは大事なものなのです。