年収や休日などの条件で、今の仕事に満足できていない女性も少なくないのではないでしょうか。もっと稼げる職業はないものかと、転職を考えている人もいるかもしれません。そこで今回は、女性が稼げるのはどんな職業なのか、転職のしやすさにも着目しながら紹介します。

年代別に見た女性の平均年収

国税庁が行った2017年度の民間給与実態統計調査によると、女性の平均給与は20代前半(20~24歳)では243万円、20代後半(25~29歳)では318万円、30代前半(30~34歳)では315万円、30代後半(35~39歳)では313万円という結果でした。

女性の全年齢での平均給与は287万円となっており、20代後半がピークで、これ以降の年齢では60歳まで微減で推移しています。

20代後半でピークを迎える要因として、結婚や出産など、働き方に影響しやすい人生の節目にともない、正社員から契約・パート社員など勤務時間を優先した雇用条件の変化が考えられます。

とはいえ、調査内容はあくまで平均値を表したものであり、30代、40代になっても収入を増やし続けている女性も少なくありません。

女性が稼げる職業4選

30代以降の女性の平均的な年収である300万円超えを実現できるのはどのような職業になのでしょうか。ここでは転職のしやすさも加味しながら、女性が稼げる可能性が高い職業を紹介します。

事務・アシスタント職

社会人経験があれば、専門的なスキルがなくとも転職しやすいのが事務・アシスタント職です。事務職といっても、営業事務から一般事務、秘書などさまざまな業務内容があり、女性に人気がある職業と言えます。

企業によっては、結婚や出産後も同じ条件で勤務することが可能なことも多く、家庭と仕事の両立がしやすい点も魅力ですね。一方で、年収面では300万円を超える程度をキープするということが目安になりそうですので、勤務形態や福利厚生などを含めてどれだけ好条件の企業を選ぶことができるかがポイントになりそうです。

営業職

営業職といえば、なんとなく男性をイメージしますが、今や女性が活躍している営業職は珍しくないでしょう。あえて営業職に転職する女性も存在し、業種は金融から不動産、保険、小売りなどいろいろです。自分の実力が数字となって目に見えるため、やりがいのある仕事を求めている人には向いているでしょう。

営業職の年収は400万円を超え、実績を出すことでさらに年収がアップすることもあります。事務職よりは勤務時間が長くなるケースもあるので、プライベートとの両立についてはしっかりと検討しておきたいですね。

広告・企画・管理職

企画力やリーダーシップを生かして企業の広報や企画・管理職などで活躍するのもよいでしょう。近年は、業種に関係なくWeb運営や広告に力を入れているところが多くなってきており、ITなどの情報系スキルが得意な人なら、選べる仕事の幅が一層広がるでしょう。

いきなり管理職に転職することはハードルが高いものの、たとえ未経験の業種であっても、スキルがあれば専任として仕事を任されることもあるでしょう。年収では400万円が目安となっており、これからも期待のできる職業ではないでしょうか。

士業(会計士・薬剤師など)

会計士や薬剤師など、士業を生かした専門職は、年収が400万円~500万円と高めに想定され、より稼げる可能性が高い職業と言えます。

いずれも難関資格が必要になるため、初めのうちは経理アシスタントとして事務職を経験しながら経理の資格を取得したり、金融業の事務職をしながらFP(ファイナンシャル・プランナー)の資格を取得したりなど、日々の仕事を生かしながらステップアップを図ることもよいでしょう。

ほかにも、看護師や弁護士、教師、研究職なども、それぞれ専門知識の習得が必要ですが、女性の年収としては高い傾向にあるようです。ただし、転職のハードルはどれも高いかもしれません。