イスラエル在住経験のある筆者が、イスラエルで名店とされる飲食店を厳選して紹介。テルアビブ、エルサレム、アッコなどの複数の都市から紹介します。「イスラエル料理」についても解説。
イスラエル料理の概要
「イスラエル料理／Israeli cuisine」は、現在のイスラエルで食されている定番料理のことです。イスラエル料理が該当する範囲は広く、「中東料理」「地中海料理」「ユダヤ料理」「コーシャ食」「アラブ料理」「東欧料理」などを含みます。これには土地と移民が関係しています。
イスラエルは移民が集まって成立した国なので、様々な国の郷土料理が混在する形で存在します。中東の地中海沿岸に位置するため、そこに東欧や中東や北アフリカから移民が多く集まったという歴史があり、そういったバックグラウンドが料理に強く影響しています。イスラエル料理はフュージョン料理とも言えるでしょう（アメリカ料理に似ている部分があります）。
「イスラエル料理／イスラエルの定番料理」は、必ずしも「イスラエル発祥の料理」ではないです。なぜならイスラエル人の「母国料理」の多くは、ルーツを海外に見出せるからです（イスラエル発祥の食べ物もあります）。このことが理由で、「イスラエル料理は無い」という見解が成立しています。
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イスラエルで人気のイスラエル料理店10選
この記事では、「イスラエル料理／イスラエルの定番料理」を提供する名店を厳選して紹介します。イスラエル人が見たら「イスラエル料理だな」とわかる料理を提供するお店や、最先端のイスラエル料理を定義しにかかっているエッジの効いたお店など、様々です。どのお店も、地元の人なら必ず知っているであろう有名店になります。
1. マハネユダ／Machneyuda ＠エルサレム
マハネユダは、イスラエル最大の都市「エルサレム／Jerusalem」で最も有名なレストランの一つ。現地の有名な市場「マハネヤフダ市場／Machaneh Yehudah Market」のすぐ裏にあることでも有名です。
イスラエルの定番料理を、フレンチなどのヨーロッパの料理技術を駆使して現代料理へと昇華させたような料理が楽しめます。最先端イスラエル料理と言ってよいのかもしれません。店員さんのテンションが（おそらく）イスラエルの飲食店で一番高く、とにかくワイワイ賑わっています。
- 一品20シェケル〜／600円～ メイン78シェケル〜／2,340円～ デザート35シェケル〜／1,050円～
2. ウリ・ブリ／Uri Buri ＠アッコ
ウリ・ブリは、中東で最も有名なシーフードレストランと言われています。イスラエル最北端の「アッコ／Akko, Acreなどと表記」にある名店です。イスラエルで最も有名なレストランの一つと言ってよいでしょう。お店は食堂のような雰囲気で、イスラエル国内外から訪れるお客さんで賑わっています。
料理はシーフードのみ（野菜やデザートはある）。イスラエルで定番のシーフードメニューを、インターナショナルな調理技術で仕上げたような料理が多いです。
看板メニューは「サーモンのサシミ、わさびシャーベット付き」。「サシミ／カルパッチョ／クルード／セヴィーチェetc」はイスラエルの定番シーフードなので、現地の定番メニューという意味では、理にかなっています（サシミは日本発祥の料理という理解はもちろんある）。
なお、ウリ・ブリのあるエリアは「アッコ旧市街／Old City of Acre」として世界遺産登録されており、エリア内の市場から魚を仕入れていることでも有名です。
- 一品32シェケル〜／960円～ メイン54シェケル〜／1,620円～ デザート15シェケル〜／450円～
3. フムス・アブ・ハッサン／Hummus Abu Hassan ＠テルアビブ
フムス・アブ・ハッサンは、イスラエルの東京「テルアビブ／Tel Aviv」で最も有名なフムスのお店、と言い切ってよいでしょう。「フムス／Hummus」はひよこ豆のディップのことで、イスラエルで最も人気の料理の一つです（イケアの食堂にも売っている）。
「一番」という印象があまりにも強い有名店なので、これにかけた「二番目に美味しいフムス屋」も存在します。コカコーラとペプシのやりあいを彷彿させ、いかに有名かがわかります。
フムス・アブ・ハッサンはフムス専門店なので、フムスを食べにor買いに行くこと自体が目的となっている場所。さっさと食べてさっさと帰る、といった様子で、お客さんが常に並んでいますが回転も早いです。
ピクルスのような独特の酸味が効いたフムスで、ホイップクリームのようにふわふわです。テルアビブのフムスはクリーミーなものが多いですが、クリーミーの極み、といった食べ応え。
- お持ち帰りのフムスは20シェケル〜／600円～
4. ファラフェル・ラツォン／Falafel Ratzon ＠テルアビブ
イスラエルの定番料理としてフムスと並ぶ二大巨頭の「ファラフェル／Falafel」の専門店が、ファラフェル・ラツォン。ファラフェルは「ひよこ豆のコロッケ」のような料理です。
ファラフェルをピタパンに挟む「ファラフェルサンド」はイスラエルの定番ストリートフード。ファラフェル・ラツォンはその名店です。お手本のようなローカルのファラフェルサンドが味わえます。
- ファラフェルサンド6シェケル〜／180円～
5. ファラフェル・ハコセム／Falafel Hakosem ＠テルアビブ
「テルアビブで最も美味しいファラフェル店」として知られるのが、ファラフェル・ハコセム。イスラエル国内でも名店としての認知度が高いお店です。ファラフェルサンド以外にも、フムス、シャワルマ、サビーフといったイスラエルの定番料理が一通り揃っています。
安くて美味いファラフェルを徹底的にアップデートさせつつも、お手頃なストリートフードの枠から出ない、という最先端かつ王道なファラフェルが味わえます。
- ファラフェルサンド16シェケル／480円～
