ヨーガスートラの内容は?八支則(アシュタンガ)とは?
ヨーガスートラの内容は、ヨガの良さと具体的な実践方法について解説した内容になっています。
なかでも中心部分となる実践的にまとめた内容は八支則(アシュタンガ)と呼ばれています。
外的支則(バヒランガ)
アシュタンガでは、まず外的支則と呼ばれる5つの訓練方法を解説しています。
外的支則は自分でコントロールすることができるのが特徴。
禁戒(ヤーマ)
ヤーマとはやってはいけない5つのことです。
- 非暴力(暴力を振るわないこと)
- 正直(ウソをつかないこと)
- 不盗(盗みを行わないこと)
- 禁欲(性欲に振り回されて相手を傷つけないこと)
- 不貪(必要以上のものを所有しないこと)
既にできているからといって、次のニヤーマに進もうという人もいると思いますが、少しだけ待ってください。
例えば、非暴力ですが物理だけでなく、精神的な暴力も含まれます。
また、暴食は相手だけでなく、自分に対しての暴力もNGです。
特に意識せずに他人を傷つけていないかや、自分自身を追い込んでいないかをないかをしっかりと自分を見つめ直しましょう。
勧戒(ニヤーマ)
ヤーマがやってはいけないことであるのに対して、ニヤーマは積極的にやっていおくべきこと5つを指します。
- 清浄(カラダをキレイににすること。)
- 知足(今の状態に満足すること。)
- 苦行(苦しみや苦難を受け入れること。)
- 聖典学習(本などをよんで、ヨガに対する知識を深めること。)
- 聖なる存在を意識して生きる(目の前にあるあらゆること・起こること全てに身をゆだねること。)
ヤーマで自分をしっかりと見つめ直したら、実際にニヤーマの行動をして改善していきましょう
座法(アーサナ)
現代のヨガではアーサナといえばポーズですが、もともとヨーガスートラでは快適で安定した座り方を指しています。
現代のヨガポーズのもとを探っていくと、快適で安定的に座れるような姿勢を保てるようにポーズをとっていたと言われています。
ポーズを取るときは美しく、モデルの通り完璧にとることを無理に意識するのではなく、自分の体調などに完璧にフィットして快適にできることを意識して楽しみましょう。
痛みを感じないような快適さで安定する座り方をしましょう。
呼吸法(プラーナーヤーマ)
呼吸に意識を集中させて、いきましょう。
感(プラティヤーハーラ)
感覚制御とも呼ばれています。
自分でない外側に向けていた感覚を自分の内側に向けていきます。
普段から意識は外に向けていることから多いことから、自分以外のことに意識が向けてしまいがちですが、その度に自分の内側に意識を戻していきましょう。
制感をマスターすることで客観的に物事を見れるようになれると言われています。
内的支則(アンタランガ)
ヨガをやっていると得られる残りの3つの段階は内的支則と呼ばれます。
外的支則と比べると、自分でコントロールすることが難しく、自然と移行するのをまちます。。
この3つの段階ははっきりとした区別はなく、連続しておこなっていきます。
凝念(ダーラナー)
プラティヤーハーラで内側に取り入れた意識を今度は一つのものに集中できるようにしていきます。
心が一つのことについて集中する状態をさします。
集中するのは呼吸や心臓の音はもちろん、自然の音でも構いません。
静慮(ディヤーナ)
ダーラナーで集中している状態が途中で止まることなく続いている状態です。
コントロールするのは難しいですが、凝念(ダーラナー)をつづけていくことで自然と集中力が続くことになります。
三昧(サマディ)
心を完全に制御できた状態です。
「悟り」とも呼ばれており、ヨガを極めることによって得られる状況とされています。
ヨーガースートラを試してみよう
ヨーガースートラについて解説しましたが、ヨガが思ったよりも深いということに驚いたこと人は少なくないのではないでしょうか。
機会があれば、他のインド哲学について読んでみると意外と新しい発見があるかもしれません。
ヨガでポーズだけでなくアシュタンガを実践していくことで、カラダだけでなく心も軽く生きることができます。
八支則 のまとめ
- 禁戒(ヤーマ)
- 勧戒(ニヤーマ)
- 座法(アーサナ)
- 呼吸法(プラーナーヤーマ)
- 制感(プラティヤーハーラ)
- 凝念(ダーラナー)
- 静慮(ディヤーナ)
- 三昧(サマディ)
ヨーガースートラにかかれているステップ通りにヨガを実践して、より本物に近いヨガを楽しみましょう。
提供・yoganess
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