クリーニング代を弁償してもらい解決

 対応してくれた歳下の男の子と、責任者と思しきマネージャーが真矢さんの車に駆け寄って、ありったけの紙ナプキンで拭いてくれたそうです。それでももちろんすべてを拭いさることはできません。

“最悪な出会い”をした年下男子と半年後に再会、まさか彼氏になるなんて
(画像=『女子SPA!』より引用)

「男の子は真っ青になって本当に申し訳なさそうに小さくなっていました。その様子は、こちらがかえって恐縮してしまうくらいでした。結局、品物代とクリーニング代を弁償してくれるということで解決しました」

 その事件があった後は若干の気まずさもあったため、しばらく足が遠のいていたそうです。それから半年経ったくらいに、久しぶりにチェーン店を訪れます。たまたま、当時のマネージャーが商品の受け渡しの対応をしていました。

マネージャーから小さな封筒を渡される

 真矢さんを見るなり、マネージャーが彼女に小さな封筒を手渡しました。その封筒の主は、真矢さんのワンピースを台無しにした歳下の男の子でした。そこには自らの言葉で謝罪したいという内容と、LINEのIDが書かれていました。

“最悪な出会い”をした年下男子と半年後に再会、まさか彼氏になるなんて
(画像=『女子SPA!』より引用)

「それからも、ずっとその失敗を悔やんでいたとマネージャーから聞きました。彼は少し前にこの仕事を辞めてしまったみたいですが、最後までこの件は忘れてなかったそうで、手紙を渡すように頼み込まれて断り切れなかったそうです」

 本来なら辞めたスタッフの手紙をお客さんに渡すといったような、プライベートなやりとりは行いませんが、マネージャーも彼の心に揺り動かされてしまったのだとか。

「連絡する義務も義理もありません。だからすぐに捨ててしまっても構いませんから、とマネージャーにも言われました。確かにその通りですが、でも、ちょっと彼のことが可哀想だな、って気になったんです」

 自らの失態に気落ちしていると感じた真矢さんは書かれたLINEのIDに連絡を取ってみることにしました。