以前は結婚を理由に仕事をやめる女性の退職を「寿退社」と呼んでいました。
最近ではそのまま継続して働く女性も多いためこの言葉は過去のものになっていますが、女性にとっての仕事と結婚(ライフイベント)の現状は、どのようなものなのでしょうか。
データも交えながら、現代の働く女性とライフイベントについて見ていきたいと思います。
女性の3人に1人は「ライフイベントがキャリアにマイナス」と考えている?
男性・女性に「結婚・出産などのライフイベントはキャリアにどう働くか」というアンケートを取ったところ、以下のような結果になりました。
「結婚、出産(育児)などのライフイベントは、自身のキャリア形成に影響があると思いますか?」という質問では「プラスに影響すると思う」との回答が191人(44.2%)でトップに。
「マイナスに影響すると思う」との回答を大きく上回りました。
しかし、女性だけの回答を見てみると、大きな意識の違いが浮き彫りになりました。
しかし、男女別に見るとマイナスに影響すると答えた女性は約37.6%。
マイナスになると回答した男性は約9.4%、つまり女性はそのおよそ4倍の割合になります。
アンケートでは「女性は結婚や出産、育児によってキャリアを中断しなくてはならない。まだまだ男女不平等だと思う」(女性・27歳)「産育休を問題なく取得できても、再び同じように勤務できるのかが不安」(女性・26歳)という声や、「近々結婚予定ですが、ライフイベントを控えた女性は転職活動で不利になるので不安」(女性・24歳)と、転職活動への影響を危惧する声もありました。
女性はライフイベントによってキャリアの中断を余儀なくされることが多いため、ここに不安を覚える女性は少なくありません。
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