伊豆観光の玄関口で、徳川家康や文豪・太宰治ら多くの著名人に愛されてきた静岡県・熱海。温泉はもちろん、グルメも観光も楽しみたい・・・。そんな人に1日で熱海を楽しめる筆者考案のモデルコースをご紹介します。
熱海ってどんな街?
熱海に温泉ができたといわれているのは奈良時代。それ以降、徳川家康をはじめ、明治時代には谷崎潤一郎(たにざきじゅんいちろう)や、志賀直哉(しがなおや)といった多くの文豪が訪れるようになりました。中でも一躍有名にしたのが、尾崎紅葉(おざきこうよう)の『金色夜叉(こんじきやしゃ)』。市内には、紅葉をはじめとした文豪ゆかりのスポットがあります。
また四季折々の花を見られる庭園があるのも魅力のひとつ。毎年1月上旬から3月上旬にかけて、熱海梅園(あたみばいえん)で約60品種469本の梅の花が咲くほか、アカオハーブ&ローズガーデンでは、毎年5月~6月にかけてバラの花が咲き誇ります。
熱海へは、JRを利用するのがおすすめ!東京駅からは特急「踊り子号」で約1時間20分でアクセスできるほか、東海道新幹線「こだま号」では約45分で到着します。また名古屋駅からも東海道新幹線で行くことができ、約1時間50分で熱海駅に到着します。
熱海随一のパワースポット「来宮神社」を参拝しよう!
最初は熱海を代表するパワースポットのひとつ「来宮(きのみや)神社」を参拝しましょう。全国に44社あるキノミヤジンジャの総社で、来福・縁起の神様をまつる神社として多くの参拝客が訪れています。
9:30 熱海駅到着。バスに乗って来宮神社へ
始まりはJR熱海駅から。ここから伊豆箱根バスの笹良ヶ台(ささらがだい)循環行きに乗って約10分、最寄りの来の宮神社前バス停に到着します。
バス停から少し歩くと、来宮神社に到着。大鳥居から竹林の中を歩くと、美しい朱色の本殿が見えてきます。ヤマトタケルノミコトやイタケルノミコト、オオナチノミコトの3つの神様が祀られており、良縁招来や家内安全、無病息災などにご利益があるといわれています。
また御神木である「大楠」にも注目。樹齢2100年を超えており、古くから「聖なる木」として祟められてきました。願いを込めて大楠のまわりを一周すると、願いが叶うといわれているので、ぜひ試してみては。
神社内にある茶寮で軽食&スイーツを味わおう♪
参拝したところで境内にある茶寮でオリジナルスイーツやドリンクを味わってひと息つきましょう。本殿の目の前にある「茶寮 報鼓(ほうこ)」や、スタンドカフェ「楠の香(くすのか)」などのお店で創作スイーツを堪能できます。
「茶寮 報鼓」では写真映えしそうなドリンクやお汁粉を提供しています。中でも「ホワイトモカ」は、最中の中にハートの形をした砂糖菓子が入っており、たっぷり入ったクリームと砂糖の甘さとともに麦こがしというお菓子の風味を楽しめます。
また参集殿(さんしゅうでん)の2階にある「stand cafe 楠の香(くすのか)」では、熱海ビールのほか、テイクアウトフードを味わえます。熱海の郷土料理「イカメンチ」(税込220円)をはじめ、熱海の橙が入ったハワイのドーナツ「マラサダドーナツ」など、揚げたてのグルメを味わえます。
さらに大楠の近くにある「大楠 五色の杜」では、お祝いで食べられるお菓子や静岡抹茶のほか、麦こがしをトッピングしたソフトクリームを提供。麦こがしの香ばしさとソフトクリームの上品な甘さを堪能できますよ♪
熱海銀座でランチ&スイーツを堪能しよう!
来宮神社を参拝した後は、熱海のメインストリート「熱海銀座商店街」で食事をしましょう。海鮮料理を取り扱うお店からインスタ映えしそうなスイーツを提供するお店、さらに干物をはじめとした海産物を販売するお店などがあり、グルメやショッピングを楽しめます。
11:00 「熱海銀座 おさかな食堂」で絶品の海鮮グルメを堪能しよう!
来宮神社から15分ほど歩くと、熱海銀座商店街内にある「熱海銀座 おさかな食堂」に到着。熱海近郊でとれる地魚をはじめとした鮮度バツグンの魚料理を味わえます。ランチタイムではボリューム満点の海鮮丼や刺身、煮魚、揚げ物の定食を提供。観光客を中心に行列ができるほど人気のお店で、整理券を配布しています。
おすすめの一品は「海鮮てっぺん丼」。マグロやサーモン、イクラなど、丼からあふれんばかりに新鮮な魚介類をトッピングした海鮮丼です。最初は刺身専用の醤油をかけて味わった後、旨ごまダレをかけて食べてみましょう。
半分ほど食べたところで濃厚な魚介出汁をかけてお茶漬けにして食べるのもおすすめ。魚介のうま味が口の中で広がり、思わずやみつきになりますよ♪
この他にも、地魚を使った「あら汁」やマグロ、真鯛、カツオなど、厚切りにした旬の魚をトッピングした「お刺身定食」(税込1,738円)などを提供。活気あふれる雰囲気の中、絶品の海鮮グルメを堪能しましょう。
13:00 ランチのあとは絶品デザートを食べに行こう!
海鮮グルメを味わった後は、デザートを食べに行きましょう。おすすめの2店を紹介します。
絶品モンブラン!「和栗菓子kiito-生糸-」
「熱海銀座 おさかな食堂」に隣接する、和栗モンブラン専門店「和栗菓子kitto-生糸-(キイト)」。2021年3月のオープン以来、カップルを中心に人気を集めており、店内で味わえるほか、テイクアウトでもモンブランを楽しめます。
シックで落ち着いた店内で提供する「生糸モンブラン」は、僅か1ミリメートルの糸状に紡いだモンブランを目の前で提供。砂糖の甘みを極限まで抑えており、栗本来の風味とともにまろやかな口当たりを堪能できます。
またモンブランとあわせて緑茶やほうじ茶、コーヒーも味わえます。静岡産の「つゆひかり」の茶葉を使った水出し煎茶や沼津産のぐりほうじ茶、両河内産の和紅茶を使った「琥珀マイルド」など、香りの良いお茶を飲めるのでぜひ試してみて。
「熱海プリンカフェ2nd」でプリンを食べるのもおすすめ
モンブランだけでなく、熱海銀座にはスイーツブームの先駆けとなったお店「熱海プリン」があります。仲見世通りにあるお店の2号店でプリンやソフトクリームを販売しているほか、カフェも併設しており、タイル張りの浴槽や風呂桶のトレーなどが備わったイートインスペースがあります。
人気の一品は、お店限定の一品「熱海プリン かため」。昔ながらのカラメルソースにほんの少し熱海レモンと塩を加えており、しっとりとした食感とともに卵の美味しさが口の中で広がります。
この他にも、口当たりがとろりとしたなめらかな食感を味わえる「熱海プリン 特製カラメルシロップ」(税込380円)や、静岡の抹茶と丹波産の黒豆を加えた「静岡抹茶プリン」(1個・税込420円)など、5種類以上のプリンを提供。かばのクッキーをトッピングした「ソフトクリーム」(税込450円)とあわせてチェックしてみて。
さらに熱海プリンオリジナルのグッズも豊富に取り揃えています。プリンの瓶をイメージしたストラップ(1個・税込450円)やメモ帳(税込400円)、トートバッグ(税込1,000円)などを販売。お土産に買ってみては。