女性よりも男性のほうが精神年齢が低いとよく言われていますが、本当に男性よりも女性のほうが精神的に成熟していて、男性の方が女性よりも精神的に幼いのでしょうか。ここでは、精神年齢はどのように測られるのか、基準はあるのか、どのような特徴があるのか、などをIQ(知能指数)とあわせて考えていきましょう。
精神年齢に関する基礎知識
男性の精神年齢の平均
男性は、一般的に女性よりも精神年齢が平均して10歳程度下回っているといわれています。この通りであるならば、同年代同士で交際しているカップルの場合、女性が圧倒的に精神年齢が高く、幼い男性を精神的に抱擁するのは女性の方になるといえます。
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男性は一般的に、 精神年齢が女性よりも10歳ほど年下と言われています。 引用元:アラサ―恋愛の教科書 大切にされる女性になる方法
女性の精神年齢の平均
女性の精神年齢は、平均的にいえば実年齢相応といえるようです。しかし、男性の精神年齢が平均して低いので、自動的に女性の精神年齢は男性よりも高くなります。また、頼りにならない幼い男性が周囲にたくさんいる女性は、自然と自身の精神年齢が高くなっていく傾向があります。
男性と女性の精神年齢の差に特徴的な傾向がある
男性と女性の精神年齢の差は、前述の通り10歳程度であると言われています。女性は母性本能を備えており、自分の周囲にいる守るべき存在に対して包容力を発揮します。そのため男性よりも精神的に成長しており、他者とのコミュニケーション能力においても、男性よりも優れているという特徴があります。
また、男性と女性の精神年齢の差は、年齢を重ねるごとに縮まってくるとも言われています。これは、中年になるにつれ女性の精神年齢の成長が緩やかになり、男性は責任世代となり精神年齢の成長が伸びるからだと考えられます。
精神年齢が低いとは?
男性の方が精神年齢が低い(幼い)
古く昔から「男性の方が女性よりも精神年齢が低く、幼い」と言われてきました。しかし、現代は女性の社会進出が目覚ましく広がり、男性と女性が対等に活躍している現場が数多く見受けられます。すなわち、社会に対して影響力をもつ女性が増えてきています。
このように表現すると、”やっぱり女性の精神年齢は依然男性よりも高いままなのでは”と思われるかもしれませんが、30代、40代の独身男性が増えてきているという現実により、「男性に女性的精神が身についてきている」ということがいえます。
POINT
女性の社会進出により男性の精神年齢が向上
単身の男性が増えていることにより、自分の生活や身の回りのケアを自身で行わなければならない男性が増えてきてる。そのため男性の精神年齢が向上している。
子どもの精神年齢は低い(幼い)
子どもの脳は、10歳までにだいたい大人の脳と同じ神経伝達回路が完成すると言われています。そのため、10歳までの子どもは精神的な発達も途上にあると言え、それは年齢相応に成長していると考えられます。逆に、10歳以降の精神年齢には男女比が現れてくる可能性があると言えます。
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・脳神経細胞がどんどん増え続けていく時期が0~3歳 ・脳神経細胞の「間引き現象」が起こる時期が4~7歳 ・「情報伝達回路の機能」が発達していく時期が8~10歳 引用元:3歳・7歳・10歳は子どもの脳の発達の節目
精神年齢は環境によって変わる(幼い人も成長する)
前述の単身男性の増加にも関係していますが、男性も女性も、精神年齢を決定するものは環境によるものが多いです。例えば、長子と末っ子ではその性格の特徴が違うように、同じ家族環境で育っている人だとしても、長子か末っ子かという違いだけで精神年齢に違いが現れてきます。
上記の例えでいうと、末っ子の方が長子よりも精神年齢が低いと言えます。周囲に甘えの対象が多い方が、精神年齢の成長を停滞させると考えられます。したがって、一般的に”末っ子は幼い”と言われることが多いのです。
IQ(知能指数)とは?
知能指数はフランスから来たもの
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IQを測るテストは1905年、フランス人の心理学者ビネ(Alfred Binet)によって、初めて開発されました。その目的は、小児における精神遅滞の有無を調べる事ですが、IQは、そのテストで測定した精神年齢(MA)を本当の年齢(CA)で割り、それに100をかけたモノとされました。式で表せば、IQ=(MA÷CA)×100となります。 引用元:IQの意味・検査法・医学的意義
知能指数は、フランスのビネという人が考えだした、日常生活のなかで必要な様々な能力を表す指標です。知能指数は、単に頭の良さを表すものではなく、偉大な発明家、影響力のある革命家、やり手の実業家などみんなが揃って高いIQをもっているのとは限らないのです。
知能指数が低いからといって、人間性が悪く評価されるわけではない
前述の通り、知能指数というものは生活における能力全般を数値化したものであり、知能指数が高ければ高いほど人間として優れているということにはなりません。高い知能指数をもった凶悪犯罪者もいるし、知能指数が低い人でも心優しく他者から好かれることもあります。その人の能力と人柄は必ずしも一致するとは限りません。
低い精神年齢とIQの関係とは?
精神年齢とIQ(知能指数)のそれぞれの特徴
精神年齢とIQの特徴はそれぞれどんなものがあるのでしょうか。実はIQテスト(知能テスト)を実施する際には、精神年齢はその人のIQを算出する際に必要なものとなっているのです。一般的にいう精神年齢とは少し違い、このIQテスト(知能テスト)で用いられる精神年齢は、綿密に考えられた方法で算出されています。
それでは、一般的にいう精神年齢とは、何を基準に言われているのでしょうか。これはそれぞれの主観によるものが多く、根拠のあるものではないと言えます。周囲の評価者によって、その人の精神年齢は主観的に測られているといえます。
逆にIQ(知能指数)は、般化された方法により数値化され、誰かの主観により決められるということはありません。世界共通の検査方法により測定されるIQ(知能指数)は、精神年齢に比べて信頼性のあるものといえます。
IQが低いと精神年齢も一緒に低くなる傾向(低いIQ=幼い)
IQが低いと、その人の精神年齢も低いものだといえるのでしょうか。厳密に言えば、IQが低いと思考力も低いことになるので、あまり熟考しない人だと、自然と精神年齢も低いものになると考えられます。なせならば、”考える力”が人の精神的な成長を助けるからです。
しかし、逆に精神年齢が高い人は全員高いIQをもっているというわけではありません。IQが高いからといって、精神的に成熟し、紳士的に振る舞ったり、深く自己理解ができたりするのが当たり前ではないのです。齢が高い人に共通して、IQの高さという特徴があるだけです。
IQが高くても、幼い行動をとる人はいるものです。みなさんのまわりにも、「頭は賢いのに、どうも言動が大人げない」という人はいないでしょうか。このような人は、知能の高さをうまく社会に還元できていない人とも捉えられます。
POINT
IQが低いと精神年齢も低くなるが、IQが高いからといって精神年齢が高くなるわけではない。
IQが低いと、思考力や判断力が落ちてしまうため精神年齢も低いものになってしまいますが、IQと精神年齢が比例しているわけではなく、IQが高いからといって精神年齢も高くなるというわけではありません。