恋人になったからには、できる限り彼女である自分との時間を優先してほしい。交友関係が広い彼氏に対して、そんな願望を抱いている女性は少なくないはず。特に、女友達が多い場合は不安に駆られてしまうこともあります。
※イメージです(以下、同じ)
今回、話を伺った遠藤香菜さん(仮名・28)はデートの最中でも女友達との用事を優先する男性と付き合い、苦しい思いをしたことがありました。
マッチングした同い年の男性と恋仲に
1年ほど前、香菜さんはマッチングアプリで同い年の男性とマッチング。相手とは家も近く、音楽の趣味やライフスタイルも似ていたため、会話が弾みました。
「半年ほどマッチングアプリを使っていましたが、初めてビビッときて。この人と会ってみたい、顔を見て話してみたいと思えました」
嬉しいことに、彼も同じように思っていてくれたようで、マッチングしてから2週間後に2人はディナーをすることに。海鮮が好きな香菜さんのために、彼は高級寿司屋を予約してくれました。
「正直、アプリに登録されていた写真よりイケメンではありませんでしたが、物腰が柔らかく、私を楽しませようと頑張ってくれる姿に好感を持ちました」
2人は週末に会うようになり、4回目のデートをした日、彼から告白され、将来を見据えた付き合いをしていくことになりました。
デート中に女友達を優先された
付き合った後も彼は優しく、デート中も香菜さんはいつも胸キュン。例えば、ヒールが高い靴を履いていった時には足がツラくないよう、時折、休憩時間を設けてくれ「痛くなったらすぐに言ってね」と配慮。なにげなく喉が渇いたと言えば、近くにある椅子に香菜さんを座らせ、「飲み物を買ってくるからここで待ってて。なにがいいかな?」と気遣ってくれました。
そんな姿を見た香菜さんは彼と出会えたことを心から嬉しく思い、この人と結婚出来たら幸せになれるに違いないと思うように。
しかしある日、デート中にかかってきた一件の電話により、彼に対する印象はガラリと変わってしまいます。それは、付き合って3ヶ月ほど経った頃のこと。2人でショッピングデートを楽しんでいた時、彼のスマホに突然、電話がかかってきました。
いつもなら彼はデート中に電話が鳴っても、「あとでかけなおすからいいよ」と言い、香菜さんとの時間を優先してくれていましたが、その時は画面に表示された名前を見るなり、すぐ電話に出て会話をはじめたのです。珍しい彼の行動に疑問を抱きましたが、もしかしたら仕事関係の重要な連絡かもしれないと思い、香菜さんは少し離れた場所で電話が終わるのを待ちました。
すると、電話が終わった途端、彼は「悪いけど、今日は今すぐ解散したい」と懇願。香菜さんは何かトラブルでもあったのか心配になり、どうしたのかと尋ねると、彼は「大切な女友達がトラブルに巻き込まれてしまったから今すぐ助けにいかなければならない」と言い、ごめんと謝りながら、その場から去っていってしまいました。
置き去りにされた香菜さんは、呆然。その日の夜、彼からは「本当に申し訳なかった」との連絡が来ましたが、心はスッキリしませんでした。
「彼女よりも優先したい女友達って何って思いました。だったら、その子と付き合えばいいですよね」
しかし、何度も謝罪してくる彼に香菜さんは根負け。「今回だけ」という条件で、彼を許すことにしました。
「でも、何度聞いてもトラブルの内容や女友達がどういう人なのかは教えてくれませんでした」